セックス・テープ流出、飲酒運転&コカイン所持で逮捕……「元祖お騒がせセレブ」パリス・ヒルトンが別人のように?
商標登録している「That’s Hot(超イケてる)」というキャッチフレーズでおなじみのパリス・ヒルトン(39)。
ヒルトンホテル創業一族の令嬢として生まれ、2003年に友人のニコール・リッチー(38)とW主演したリアリティ番組『シンプル・ライフ』でさらけ出した“常識外れで浮世離れ”した姿がおもしろがられ、大ブレーク。ブロンド美女でモデル体形の彼女は世界中で人気者になったが、セックス・テープの流出、飲酒運転で逮捕、コカイン所持で逮捕ときて、とうとう刑務所にも入ったが、“セレブ待遇”を受けて刑期半分で釈放。待ち構えていたパパラッチに笑顔を振りまくなど、破天荒っぷりで世間を大いに騒がせた。
激痩せしてモデルのように美しくなったニコールや、リアリティ番組で大ブレークしたキム・カーダシアン(39)など、かつてパリスの引き立て役だったセレブ友達が人気を博すようになり、最近はそれほど目立たなくなったが、立ち上げたブランドを大成功させたり、DJとして大活躍するなど、その人気は今も健在。「元祖お騒がせセレブ」「元祖ゴシップガール」として、世界中に熱狂的なファンを持っている。
そんなパリスの新作ドキュメンタリー番組『This Is Paris』の予告動画がYouTubeで公開。「今まで誰にも話さなかったけど、子どもの頃のトラウマに今も苦しめられている」と、涙ぐみながら語る鬱っぽい“素”の姿が、「まるで別人みたい」だとネット上で大きな話題となっているのだ。
現地時間8月17日に、自身の公式YouTubeチャンネルで公開した『This Is Paris』予告動画で、パリスはカメラに向かって「ごめんなさい。キャラを演じるのに慣れちゃって。普通の自分に戻るのが大変なのよね」「いつも“ハッピー”で“パーフェクト・ライフ”だって見せかけを演じているから」と苦笑。
次にパリス姉妹の妹、ニッキーが登場し、「トラウマは、頭では忘れることができる。でも体は忘れない」「そして(ある日)突然(トラウマが)蘇る」と語る。幼少期のパリスの映像が流れる中、パリスは「自分が誰なのか、わからなくなる時がある。ずっとこんな感じではなかったのよ」「子どもの頃に、あることが起きて。誰にも話したことないんだけど」と、今回、トラウマについて話す心の準備ができたことを明かす。
ニッキーは「私は叫び声を聞いただけ。ギャーっていう叫び声だった」と当時のパリスの様子を回想。無表情のパリスが家族に向かって、「どうしても言えなかったの。だって言おうとするたびに“罰”を与えられたから」「今もその時のことを悪夢として見るわ」と打ち明ける。
予告動画で流れる幼少期のパリスは、天使のように愛らしいが、どれも無表情。ティーンになり寮に入った彼女を父親が撮影したホームビデオでは微笑んでいるが、作り笑いに見える。
そんな映像をバックに、パリスは「正気を失わずに済んだのは、『ここを出たら何になりたいか、どんな自分になろうか』と考えていたからよ」と告白。しゃくりあげながら泣いているような姿も流れ、トラウマがかなりひどいものであることをうかがい知ることができる。
「私はブランド、人格、キャラクターを創り上げたの。その創り上げた自分に、どっぷりとはまっちゃって。抜け出せない」と淡々と語るパリスは、これまで見せたことがない真剣な表情をしており、まるで別人のよう。レッドカーペットなどで見るパリスは世の中を舐めきったような目をし、気だるくセクシーな表情を浮かべているが、予告編の彼女の目はしっかりしており、作り笑いなど無理に表情を作っていないからか、かなり老け、疲れ切っているように見える。
この予告動画には2,100件を超えるコメントが書きこまれているが、その大半が「パリスがサバイバーだったなんて!」「ヘラヘラしていたのは、つらい経験があったからなんだ。悲しすぎる」「応援している。配信が待ち遠しい」など、彼女に同情するものばかり。
「ニッキーはロスチャイルド家の御曹司と結婚したんだよね? 一族全員が上流階級で、見せかけのような人生を送っているみたいだけど、これって新手のPR?」「『セックステープがなかったら、自分はダイアナ妃のようなれたのに』って言ってなかったっけ? あれはキャラとして言ってたの?」など意地悪い書き込みもあったが、これまで見たこともないようなパリスの姿にショックを受けた人のほうが圧倒的に多かったようだ。
実はパリス、今年1月に開催されたテレビ評論家協会(TCA)が主催する、新作番組やドラマの新シーズンなどを全米の報道関係者にお披露目するイベント「TCAウィンター・プレス・ツアー」に出席し、5月にYouTubeで新作オリジナル・ドキュメンタリー『This Is Paris』を配信すると発表していた。
その際、「(リアリティ番組の)カメラの前でキャラクターを演じたことはあるけど、これは本物のドキュメンタリー」「(監督のアレキサンドラ・ディーンは)1年間、私の本当の私生活を撮り続けてきた」「このドキュメンタリーで、私はこれまで語らなかった過去の経験をオープンにする」「レッドカーペットとかで見るグラマラスな私ではなく、本物の私を、ビジネスウーマンとしての私を、そして私が築いたエンパイアを見せたい」と語り、パリス・ヒルトンというキャラクターを築くきっかけとなった過去のトラウマについて初めて明かすことを予告していた。
ドキュメンタリーは、毎年4月にニューヨークで開催されるトライベッカ映画祭でプレミア上映される予定だったが、映画祭が新型コロナウイルスのパンデミックで延期になったのを受け、予定も配信も延期に。
7月、米エンタメ誌「People」電子版が、ドキュメンタリーでパリスは「子どもの頃、誰にも話していないトラウマ的な出来事が起きた。今もまだ悪夢を見るわ」と語り、ティーンの頃、ユタ州の寄宿学校で受けた精神的暴力について語ると報道。
今回の予告動画でも、「壮絶ないじめ」を受けていたことを示唆するような内容だったが、ティーンではない幼少期の無表情なパリスの映像も流れたため、ネット上では「ティーンを“子どもの頃”って言う? 言わないよね」「ほかにも何かあったのでは?」と勘繰る声も上がっており、また「誰がパリスのことをいじめてたんだろう?」「いじめていたのがニコールだったら……」「子ども時代の友人といえば、イヴァンカ・トランプ(38)もそうだよね」などと“パリスをトラウマになるほどいじめた犯人探し”でも大盛り上がりしている。
熱い注目が集まっている、パリスの『This Is Paris』は、彼女の公式YouTubeチャンネルで、現地時間9月14日に無料配信される予定だ。