池上さん、なんか無理してない?

池上彰「大爆死」小島よしお「人気者」! 教養・教育系YouTuberの“勢力図”がテレビと真逆になるワケ

2020/07/15 18:01
増田家こみみ(ライター)

 テレビを中心に活躍中のジャーナリスト・池上彰が、同じくジャーナリストの増田ユリヤと共にYouTubeチャンネル「池上彰と増田ユリヤのYouTube学園」を開設。しかし、知名度の高さに反して、ネット上の注目度は低いようだ。

「6月4日に開設されてから1カ月以上がたちますが、7月15日現在のチャンネル登録者数は約3,600人。再生回数に至っては3ケタの動画も珍しくなく、非常に寂しい状況です。そもそも、教養・教育関連の動画を投稿するYouTuberは飽和状態なうえ、オリエンタルラジオ・中田敦彦やメンタリストDaiGoがすでに人気を集めており、チャンネル登録者数も再生数もずば抜けています。そのため、ネット上では『教養・教育系YouTuberの席はもう埋まってる』『テレビの人が今さらネットに来ても遅い』『池上さんはテレビで十分』といった、冷ややかな反応が多いようです」(芸能ライター)

 池上と増田は「新型コロナウイルス対策」や「選挙の不思議」など、時事ネタに絡めて解説動画を投稿しているものの、その内容はテレビと代わり映えしない。YouTube視聴者には、テレビでは物足りなくなり、インターネット動画を視聴するようになった層が多いことを考えると、池上と増田の“テレビ的”な動画はウケにくいのだろう。

 一方、“一発屋”といわれたお笑い芸人の小島よしおは、小学生向けの学習動画をYouTubeに投稿し、ネット上で「わかりやすい」と評判だ。


「早稲田大学教育学部出身という高学歴の小島は、今年4月から『小島よしおのおっぱっぴーチャンネル』にて、小学校で習う算数の解説動画を投稿。コロナ禍の影響で休校中の子どもたちと、家庭学習に悩む親のニーズにバッチリかみ合ったようで、ネット上では『教え方がとっても上手で助かります』『大人が見てもわかりやすい。素晴らしい先生です!』『算数嫌いな子どもが、小島さんの動画を見て勉強してます』などと、好意的な意見が多く寄せられています」(同)

 池上と小島の例を見ると、テレビの露出度とYouTubeでの人気は比例しないよう。池上がYouTuberとして成功するには、現在の知名度におごることなく、“ネットならでは”の秘策を考える必要がありそうだ。

増田家こみみ(ライター)

増田家こみみ(ライター)

関東在住のフリーライター。広く浅く、時々沼に落ちるエンタメ好き。小学校では校内ニュースを集めた自作新聞を毎日発行。大人になった今は、酸いも甘いも噛み分けるホットな話題をお届けしたいと思います。

最終更新:2020/07/15 18:01
コロナ時代の経済危機
編集にはめっちゃ力入ってんだけどね