【管理栄養士が厳選「ズボラ飯」のススメ】

ドトール・タリーズ・コメダ、“モーニング”メニュー格付け! 第1位は390円で「圧倒的バランス」のコレ!

2020/06/19 21:00
川村郁子(管理栄養士)
tomosatoさんによる写真ACからの写真

「おいしいごはんが食べたい、でも自炊するのはめんどくさい!」そんなズボラ女子の救世主といえば、コンビニ・ファミレス・ファストフード! 毎日の食事をおいしく楽チンにするため、“お酒とおつまみ大好き”管理栄養士・川村郁子先生に、さまざまなテーマに合わせた「おすすめメニュー」を聞いちゃいます。

忙しい朝でもモーニング! 3大コーヒーショップ徹底比較

 朝、自宅でゆっくりコーヒーを飲みながらトーストを頬張る――なんてゆとりのある生活に憧れはあるものの、毎朝バタバタと出かけている人は多いはず。そんなときに助かるのは、コーヒーショップのモーニングセット。注文すればサッと出てくる手軽さが、時間のない朝にピッタリですよね。そこで今回は、テイクアウトにも対応している「ドトールコーヒー」「タリーズコーヒー」「コメダ珈琲店」のモーニングセットを徹底比較! カロリーや栄養素の面から、どこのモーニングセットが一番優秀なのか、川村先生にお伺いしました。

――まず、朝食で摂ったほうがよい栄養素を教えてください。

川村郁子先生(以下、川村) 朝食では、エネルギー源となる炭水化物や、体を作るもととなるタンパク質、不足しがちなミネラル、お通じのために食物繊維が摂れるといいですね。中でも、卵は非常に優秀な食品で、タンパク質やビタミンB群、鉄や亜鉛などのミネラルを摂取することができるんです。モーニングセットによくある“卵とパン”の組み合わせは、実はとても理にかなっているんですよね。ただし、卵とパンだけではビタミンCや食物繊維が足りませんので、レタスやトマトなどの生野菜が入った卵サンドは、朝食に向いているメニューといえます。

 食材でいうと、ほうれん草や小松菜、モロヘイヤなどの葉野菜は、朝食に取り入れたいところ。これらは緑黄色野菜なので、βカロテンやカリウム、カルシウム、鉄なども含まれており、1日を元気に過ごすために必要な栄養素を補うことができます。それと、コーヒーショップのメニューにはないかもしれませんが……やはり朝は「納豆」がおすすめ。タンパク質や鉄、ビタミンB群やカルシウム、食物繊維など、朝に摂ってほしい栄養素がいろいろと含まれています。


――朝食に適切なカロリーはどのくらいでしょうか?

川村 厚生労働省の策定している「2020年版日本人の食事摂取基準」によりますと、30代女性の場合、1日の推定エネルギー必要量は1750~2050kcal(身体活動レベルが低い~普通)です。これをそのまま3食に配分すると、1食当たりの目安カロリーは583~683kcal。昼食や夕食をガッツリ食べたい方も多いと思いますので、朝食はだいたい500~600kcalくらいでしょうか。

――ちなみに、朝食にコーヒーを飲むのは体にいいのでしょうか?

川村 これは諸説あります。コーヒーにはカフェインが含まれているので、朝の眠い頭をスッキリさせてくれますよね。また、コーヒーにはクロロゲン酸などのポリフェノール類も含まれていますので、抗酸化作用の期待できるポリフェノールが摂れます。なお、デカフェのコーヒーにもポリフェノールが入っていますので、カフェインが苦手な方はそちらを選ぶとよいでしょう。


なぜ、コメダ珈琲店はいつも行列なのか?