一旦下がってまた上がる

宮迫博之、YouTubeの「ネタとトークスキル」にテレビ業界人も熱視線! 評価“逆転”の展開に

2020/06/05 10:00
村上春虎
実際、YouTube行ってよかったっしょ?

 YouTubeチャンネル「宮迫ですッ!」の登録者数が100万人を目前にしている。いわずと知れた、雨上がり決死隊・宮迫博之が今年1月に開設した公式動画チャンネルだ。

 6月4日現在、チャンネル登録者数は94.9万人。日本のYoutubeチャンネル統計情報「ユーチュラ」で検索すると、過去7日間の実績に基づく予測として登録者100万人達成は7月3日の見込みだとされている。つまり、開設から6カ月で大台を突破するようだ。

 ちなみに、同じく芸人でYouTuberの“カジサック”ことキングコング・梶原雄太の「カジサック KAJISAC 」チャンネルが登録者数100万人を達成したのは、開設から9カ月後のこと。仮に、宮迫が6カ月で100万人を突破すれば、スピード面ではカジサックを超えるということだ。

「一方で、江頭2:50はわずか9日で100万人を達成しています。また、“教育系”YouTuberを自称するオリエンタルラジオ・中田敦彦は、開設から5カ月で100万人を突破。しかし、イスラム教を解説した動画について、専門家が『不正確』『デマ』と断罪したことで、足踏み状態が続いています。江頭のほうも、動画の構成に携わっている放送作家が、『テラスハウス』(フジテレビ系)に出演していたプロレスラー木村花さんに対する批判めいたツイートを連投していたことが発覚。スタッフから離脱するなど雲行きが怪しくなっています」(同)

 いち早く100万人を突破した先駆者が苦境を迎えた中、宮迫のYouTubeは好調そのもの。最近のネタでは、コロナ禍の中で売り上げが激減している居酒屋チェーン「串カツ田中」を救うため、ネーミングライツ(命名権)を2000万円で購入。同店の約270店舗が1カ月間「串カツ宮迫」に変わることになった。


「銀行から現金をおろして本社に直接持って行ったり、それを事後報告して『嫁迫』と称される奥様に説教されたり……。かと思えば、そんな『嫁迫』と仲良く家でダンスをしたり、得意の料理を披露したり。さらには、三又又三にリモート飲みでドッキリを仕掛けるなど、ネタの方向がさまざまで、波乱に富んでいる。そんな宮迫に、新たなファンがついているのも確かです。さらに、毎日動画を更新しているだけあって、トークスキルはまったくブランクを感じさせません。テレビ収録や劇場の出番が激減した影響で、居場所を失った芸人が続出している中、宮迫はYouTubeという場所を確保できています」(制作会社スタッフ) 

 YouTuberになっても衰えないトークスキルと、幅広いジャンルのテーマを自在に扱うフットワークの軽さ……ここにきて、改めて宮迫の実力が評価されているようだ。

 一方、コンビの冠番組『アメトーーク!』(テレビ朝日系)は相変わらず、相方である蛍原徹が孤軍奮闘している。ネット上では「宮迫がいなくても成立している」という声が、一時期は続出していたが……。

「編集でテンポよくつないでいるから、成立してるように見えるのでは。番組での宮迫は、話の中心人物ではない人の一挙手一投足にも目ざとく触れて、要所要所で笑いどころを作っていました。ヘタをこいた芸人を軽くいなしたり、揶揄するなどして、番組としての“波”を作っていたんです。現在の『アメトーーク!』は、順番にネタを話す、ただの発表会。 番組ホストとしての役割を考えると、宮迫のほうがはるかに仕事を果たしていました。起用できるものならしたい、という関係者もいるのでは」(在京番組を手掛ける放送作家)

 テレビ業界から追い出された宮迫の快進撃には、当初YouTubeデビューに苦笑いだった関係者も注目せざるを得ないようだ。しかし、テレビ復帰の可能性は「業界特有の陰湿さには、逆に笑ってしまう」(同)というように、実力ではどうにもならない部分があるのだろう。
(村上春虎)


最終更新:2020/06/05 10:00
生きてることってすばらしい
結果、良いタイミングで乗り換えられたのかも