「元極妻」芳子姐さんのつぶやき80

五代目山口組、若頭射殺事件のヒットマン満期出所! 元極妻が語る“襲撃犯”の悲しき「その後」

2020/05/24 16:00
待田芳子(作家)

変死、衰弱死、射殺……いずれも悲惨な襲撃班の面々

 事件後、襲撃班グループのメンバーはバラバラに逃亡して、遺体で見つかったり、有罪判決を受けて服役したりしています。すでに出所されている中保喜代春さんは、上告中に手記を出されていましたが、出所後には、事件をずっと取材されてきた木村勝美さんが一連の流れをご本にまとめられています。

 指揮役とされたAさんは潜伏先の韓国で変死体となって発見され、Bさんは沖縄でバイクに乗ったヒットマンとのカーチェイスの末に射殺され、ヒットマンの一人だったCさんは逃亡中に持病が悪化したせいか衰弱死していたことがわかりました。そして、最後のキーマンといわれたDさんは16年もの逃亡の末に逮捕され、無期懲役の有罪判決を受けて今も服役中です。

「報復(カエシ)は考えていない」

 さて今回の元ヒットマン氏の出所については、警察は報復を考えて機動隊員も待機させていたようです。入江禎組長率いる二代目宅見組は神戸山口組の傘下ですから、六代目山口組とは「抗争状態」。警察がピリピリするのもわかります。入江組長にとっては「親分の敵」ですしね。

 でも、「週刊実話」の報道によりますと、「(私怨ではなく)“仕事”の上で実行したのだから、恨みつらみはない」と入江組長が話しているそうです。それどころか出迎えたのは神戸山口組関係者で、こちらに加入のうわさもあるようです。とはいえ、今回は組織として迎えたのではなく、「個人の縁」だそうで、しばらく故郷で静養するとの見方もあります。

 まあまだ51歳だそうですから、しばらくゆっくりして今後を考えられたらいいですね。ひとまず獄中から無事に生還されて、本当によかったと思います。


待田芳子(作家)

待田芳子(作家)

今は亡き某指定組織の三次団体幹部の妻。夫とは死別。本名・出身地もろもろ非公開。自他共に認める癒やし系。著書に『極姐2.0 旦那の真珠は痛いだけ』(徳間書店)がある。

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最終更新:2020/05/24 16:00
20年ぶりのシャバはどんなふうに見えるのだろう