『ザ・ノンフィクション』18年を共にした愛犬との別れ「花子と先生の18年 ~人生を変えた犬~ 後編」

2020/05/18 16:19
石徹白未亜(ライター)
『ザ・ノンフィクション』(フジテレビ系)公式サイトより

 日曜昼のドキュメント『ザ・ノンフィクション』(フジテレビ系)。5月17日は「花子と先生の18年 ~人生を変えた犬~ 後編」というテーマで放送された。

あらすじ

 東京杉並区「ハナ動物病院」の院長、獣医師・太田快作。院名の由来は大学生のときに保健所から引き取った愛犬、花子(18歳)だ。太田は老犬となった花子を大きなリュックに入れ、それを前に抱えて通勤している。

 もともと犬が好きで獣医学科に進んだ太田だが、花子との出会いから徹底的に動物の命について考えるようになる。当時、太田の通った大学の獣医学科では外科実習で保健所の動物を使った動物実験(実験後は基本、殺処分される)が行われていたが、太田はそれを拒否。欧米の大学で一般的な「動物実験代替法」で単位を取得する(なお、同大でも2018年から生体を用いた外科実習は行われていない)。

 太田の動物愛護の活動は現在も続いており、休日は保護猫や多頭飼育で崩壊した家の飼い犬などを無料もしくは実費のみで避妊、去勢手術を行っているほか、東日本大震災とそれにともなう原発事故で被災した犬猫を保護する福島の愛護団体にも定期的に治療のため訪れている。

 花子について「今の僕の全て」「花子が僕をつくった」と話す太田。太田の20代、30代を共に過ごした花子だが、19年の夏の夜に倒れる。花子の腹には小さな腫瘍が見つかるが、もう花子は手術に耐えうる年齢ではなく、最期の日々を太田や看護師たちに囲まれ過ごす。太田は最期は自分やスタッフで看取りたいとカメラが入ることを断り、制作スタッフもそれを了承する。


 数日後、連絡を受けたスタッフが病院に行くと、亡くなった花子の周りを取り囲むように花束が添えられおり、多くの人が病院を訪ねて花子との別れを惜しんでいた。花子は太田の腕の中で息を引き取ったという。

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