“噂の女”神林広恵の女性週刊誌ぶった斬り!【第506回】

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2020/05/12 21:00
神林広恵(ライター)

岡村隆史「女性蔑視発言」の影響

 コロナ絡みで大きな波紋を呼んだ岡村隆史の「コロナが明けたらかわいい人が風俗嬢やります」発言。女性蔑視甚だしいこの発言に批判が集まったのは当然だが、この問題に関し「女性自身」が岡村の恩師に取材、2人のメールの内容を紹介している。でもって、その岡村メールの言い訳がまたひどい。

「20代から30代にかけて仕事漬けだったので、人間性が馬鹿になってしまったんでしょうか」

 いや、今回の岡村発言は馬鹿とかいう言葉で済まされる問題ではない。だって岡村はコロナによって生活苦に陥っている人々がいることを十分に認識し、その上で、風俗嬢にならざるを得ない女性が存在することも認識し、それを喜んでいるからだ。

 しかも岡村は昨年9月、司会を務めた『PRODUCE 101 JAPAN』(GYAO!/TBS系)でも差別発言やセクハラ発言を連発し、批判されている。にもかかわらず、今回の差別発言は確信犯であり、それに対する批判、そして世間に対したかをくくっていたとしか思えないものだ。自分を“馬鹿”と卑下して逃げるのはあまりに卑怯というもの。

 そしてもうひとつ。記事には興味深いことが書いてあった。それが今回の問題でのテレビ局の対応だ。これまで岡村の降板が発表された番組はないが、ある対策をしているという。


「岡村さんと女性キャストとの絡みを極限まで少なくする」「スタッフにも『編集の際は、彼の発言に気をつけるように』との“お達し”が出ていました」

 ということは、テレビ局は岡村の今回の差別発言は、突発的に口が滑ったというレベルではなく、その差別意識はずっと続いているものだと認識しているということだろう。しかも今回の問題を取り上げた情報番組では、男性芸能人はもとより、女性芸能人も岡村を“ナーバスな人”などと擁護していた。

 テレビ、芸能界全体の意識変革が求められる。

 コロナ感染で逝去した岡江久美子の夫・大和田獏の近況を「女性自身」が伝えている。いまだ妻の遺品整理もできず、仕事も積極的にやろうとは思えず、自宅にこもり、物思いにふけり、自責の念で自問自答。その心情は計り知れないものがあるが、そんな大和田が、5月7日、自宅から愛犬の散歩に出かけた姿を「自身」が撮影し、その様子の写真も掲載している。そこにはこんな一文が。

「道で行き会えば、笑顔で挨拶してくれる気さくな人物と評判だった獏。だが、この日は遠くから会釈するのみだ」


 記者も直撃するために近づきはしなかったのだろう。お互いのため。そういうご時世になってしまった。

神林広恵(ライター)

神林広恵(ライター)

伝説のスキャンダル雑誌「噂の真相」(噂の真相)の元デスク。著書に『噂の女』(幻冬舎)、共著に"『日本を脅かす! 原発の深い闇』『木嶋佳苗 法廷証言』(共に宝島SUGOI文庫)などがある。

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最終更新:2020/05/12 21:00