「EXITは存在だけで華やか」テレビ関係者が名指し、リモート出演で評価を上げた・下げたタレント4人
ワイドショーやバラエティに至るまで、ほぼ全ての出演者がリモートで登場している昨今。誰もが手探り状態の中で出演しているが、そんな中、リモート出演で評価を上げたタレント、逆に墓穴を掘ってしまったタレントはいるのだろうか? まずはリモートと相性が合わなかったほうから業界人に意見を聞いた。
「ビートたけしは、5月9日放送の『新・情報7days ニュースキャスター緊急拡大スペシャル!』(TBS系)にリモート生出演。ほかにも大阪府・吉村洋文知事、神奈川県・黒岩祐治知事、岩手・達増拓也知事、鳥取県の平井伸治知事の4知事がリモート出演し、新型コロナウイルス対策について討論しました。もともと、近年のたけしは、高齢のためかトークがワンテンポ遅れがちなのですが、この日はリモートということもあってか場の空気が読めない様子で、他人のしゃべりにかぶりまくりでした 。いつになくマシンガントークだったのも、リモートゆえでしょう」(テレビ制作スタッフ)
リモートでは、ほかの出演者の表情や動きが見えにくいため、発言の抑揚やタイミングを調整することが難しいのだろう。その場の勢いに任せて話すタイプより、司会者にコメントを求められてから発言するタイプのほうが相性は良いのかもしれない。
一方、同じ芸人でも、しゃべりではなくパフォーマンスを通して、リモート出演を成功させた者も。テレビ関係者からは、 4月22日放送の『有吉の壁』(日本テレビ系)にリモート出演した、とにかく明るい安村の名前が挙がった。
「安村は“温泉好き”として知られる俳優・原田龍二になりきって、自宅にあるフローリングの部屋で、頭からお湯を何度もかぶるという“荒業”を披露していました。もちろん、そのたびに床はビショビショで、番組MCの有吉弘行、佐藤栞里を爆笑させていたんです。これは番組初の企画『なりきりの壁を越えろ! スターの自宅公開選手権』の中でのひとコマ。ほかの芸人も自宅や楽屋から中継をつないで、それぞれスターになりきっていましたが、パンツ一丁で上半身裸という『画ヅラ』に引きがあったのか、有吉は何度も安村に振っていました」(テレビ関係者)
さらにあの大人気“チャラ男芸人”の名も挙がった。
「リモート出演している場所がテレビ局の楽屋や会議室ですと、照明の当て方や、どのように顔が映るのかをスタッフに確認してもらうことができるのですが、最近はタレントさんが自分でセッティングしなければならない番組もあります。そんな時は、どうしてもうまく顔に照明が当たらず、また背景も地味なので、顔が暗く沈みがちに映ってしまう。しかしEXITは、髪の色や衣装が派手なので、存在だけでワイプが華やかになる。重宝します」(前出・テレビ制作スタッフ)
また、意外なところでは、アンガールズ・田中卓志の母を挙げる者も。
「南海キャンディーズ・山里亮太と、フリーの宇賀なつみアナがMCを務めるこの春の新番組『土曜はナニする!?』(フジテレビ系)に、準レギュラーとして田中が出演しているのですが、5月2日の放送は“母の日”が近いということもあり、田中だけではなく、母・三枝子さんまで広島の実家からリモート出演。それを初めて知った田中は、『テレワークでも、テレビ出演すんの?』と驚いていましたが、テレビ慣れしているのか、三枝子さんは息子に淡々とダメ出し。『今、仕事が暇だろうから。 お嫁さん探しでもしていただけたら』と話し、さらに、田中にぴったりの女性芸能人は誰かいるかと山里に聞かれると、『そうですね……。蒼井優さんとか』と小ボケ。この“うまい返し”に山里も『すいません。もうお譲りできないです』と切り返すなど、トークを広げていました」(芸能ライター)
リモート出演がテレビの主流になるのかは、今後の状況次第だが、苦手とするより得意なほうが仕事の幅は広がるだろう。これから意外なタレントがリモートタレントとして名を上げるかもしれない。
(後藤泰三郎)