[ジャニーズツッコミ道場]

ジャニーズJr.「少年忍者」は、健全な“教室の風景”そのもの! ジャニオタを癒やす深い魅力

2020/05/04 20:37
南山ヒロミ

さながら健全な学級、学校そのものの光景

 その一方で、素顔は「普通の子」たちである点も、また魅力的だ。

 水曜日に、YouTubeのジャニーズJr.チャンネルで更新される少年忍者の動画は、とにかく見どころだらけで、アップされるたび毎週のようにTwitterでトレンド入りを果たしている。明るく優しく賢く気配りのできるMC兼“担任”的ポジションを務める川崎皇輝(先生)のもと、全員で遠足に行っておやつ交換をしたり、Snow Manに名前を覚えてもらえるよう一人ひとりアピールしたり、粘土で遊んだり、けん玉をしたり、みんなでやってみたい企画を個々にプレゼンしたり……。

 そこには、仲良し“陽キャ集団”(通称:3150組/安嶋、元木、平塚翔馬、内村、黒田光輝)がいれば、最年少のお気に入りとベッタリ隣り合って座るお兄ちゃんがいたり(小田将聖と北川)、イラストや読書が好きで物静かで優しく穏やかな自称“少年陰キャ”(豊田陸人)が脇で微笑んでいたりと、その様子はさながらクラス、あるいは「学校」そのもの。

 スクールカースト的なものは多少あるだろうが、意地悪する子や自分だけ目立とうとする子はほとんどおらず、一人でポツリと沈んでいる子などもなく、陽キャも陰キャも、年上も年下も、みんな等しく遠足や企画を楽しんでいる。その様子は、本当に微笑ましい。

 そこには、一人ひとりの話に耳を傾けたり、自ら発言しない子に話を振ってあげたり、陽キャに一発ギャグを振って盛り上げてもらったりという、“川崎先生”の細やかな目配りがあって、“健全な学級経営”が行われているのだろう。


 仲良しグループ的なものはあっても、決して排他的ではなく、学年違いもキャラ違いもみんな一緒に遊ぶことができ、誰かが発言するたびに、全員が漫画さながらに「どっと笑う」のも、まさに教室の風景だ。

 さて、個々のキャラ、人間関係などを把握したら、次に学びたいのは「少年忍者」の歴史である。

 この編成になるまでに、さまざまな組み換えがされてきた。例えば、前身となるジュニアBoys時代、『忍たま乱太郎』(NHK Eテレ)の主題歌「勇気100%」を歌っていたときにセンターポジションを務め、メイキング映像ではダンスの振り付けレクチャーをしてきた黒田が、その後は後列に回され、長い時を経て今、再び最前列に来た。本人も最前列は珍しいとインタビューで語っており、4月末に公開されたYouTubeの次回予告で「絶対デビューするぞ!」と叫んでいる姿に、胸を打たれた古くからのファンは多かった。

 また、ジュニアBoysでセンターポジション、その後もだいたい最前列で、ダンスや歌が秀でたメンバーによる選抜チーム「5忍者」にも入っていたのに、その後、Jr.経験の浅いブランデンとチェンジさせられた元木も、現在は再び前列のほうに来ている(ブランデンが少年忍者メンバーに入っていないのは、それもまた寂しいが)。

 ずっと中心メンバーだった「川崎先生」ですら、変声期には一時、少し後列になったことがあるし、ダンスやアピール力などの実力で最前列に躍り出た織山のような例もある。


 おそらくこのまま22人でCDデビューすることはないだろうし、大人数で下剋上の激しい世界だからこそ、刹那のきらめきを持つ「少年忍者」の面々。その情熱とひたむきさ、パフォーマンスの高さと、その一方で、カネや女のニオイにさらされていない「普通の少年たち」の平和な空気が、疲れた私たちを癒やしてくれるはずだ。
(南山ヒロミ)

最終更新:2020/05/04 20:37
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