ジャニーズダンス進化論【4】

Travis Japan、シンクロダンスの異能集団! プロは宮近海斗に「ポテンシャルをビンビン感じる」

2020/05/07 17:00
岩見司

宮近海斗&千賀健永「ダンサー」としての凄さ

先生 やっぱり宮近くんですね。音の取り方もいいし、前回「小柄な人は動きのキレが良く見える」という話をしましたが、宮近くんはまさにそのタイプ。キレが良く、周りのメンバーときちんとシンクロしながらも彼にしかない持ち味、個性も生かされている。アイドルとしてのキャラクターは存じあげないんですけど、「ダンサー」としてのポテンシャルをビンビンに感じますね。

――ちなみにこの曲、振付は先輩であるKis-My-Ft2の千賀健永くんが担当しています。前回のSnow Manでは「プロの力を借りたほうがいい」という話がありましたが、こちらはどうですか?

先生 すごく良いです。曲の中でテンポの速い箇所ではしっかり動きもテンポに合わせているし、動く・止まるのバランスだったり、構成もつっこみどころがありません。プロの振付師じゃないのに、千賀くんはすごいですね。フォーメーションを考えるには、空間と人物を立体でとらえる能力が必要ですが、それがきちんと備わっているのを感じます。

――プロのお墨付きが出ました! 

先生 しいて改善点があるとすれば、ジャニーズっぽさがほとんどない点でしょうか。新しいものを取り入れながら、曲によっては従来のジャニーズらしさも恥ずかしがらずにしっかり表現しているのが、今のジャニーズの若手のダンスの良さだと思うんです。ひたすらかっこいい方向に振り切るのも悪くないですが、ジャニーズっぽさと今っぽさが融合するともっと面白くなると思います。そして千賀くんにはこれからも、ジャニーズのコレオグラファーとして活躍してほしいですね! 


<教えてくれた人>
K先生
都内専門学校でダンスを教える30代女性講師。ヒップホップを中心に、ダンス歴は20年。
(文=岩見司)

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