テレビ業界人が名指し! 霜降り明星、EXIT……「お笑い第7世代」から脱落しそうなコンビ4組
目下、バラエティ界を席巻している“お笑い第7世代”。霜降り明星・せいやが2018年12月のラジオ番組で言い始めて以来、瞬く間にその呼称がテレビ、さらにはお茶の間にも広まった。
この霜降り明星をはじめとして、昨年暮れにパシフィコ横浜で開かれたライブで5,000人を動員したEXITや、“ゆるふわ”トリオの四千頭身、『キングオブコント2018』(TBS系)チャンピオンのハナコ、同じく『キンゴオブコント2019』で注目されたかが屋、『女芸人No.1決定戦 THE W』(日本テレビ系)の3代目チャンピオン・3時のヒロイン、さらに、ネガティブ思考が話題のコンビ・宮下草薙などが“第7世代”として、ゆるやかに括られつつあるようだ。
「昨年の『M-1グランプリ2019』(テレビ朝日系)で3位となったぺこぱ、そして優勝したミルクボーイも、その世代にぬるっと入っている印象があります。第7世代で括られるか否かで、テレビ出演のチャンスも変わってくるため、なんとなくでも加わっていたほうが、現時点では賢明かもしれませんね」(放送作家)
そんな中、4月5日からは霜降り明星、EXIT、ハナコ、3時のヒロインの4組によるロケバラエティ『第7キングダム』(日本テレビ系)がスタート。さらにフジテレビでも、第7世代がジャニーズアイドル・Snow Manとともに、真のスターを目指していく『7G〜SEVENTH GENERATION〜』が、昨年の8月から不定期でオンエアされている。
ほかにも、彼らの活躍を挙げれば枚挙にいとまがない。霜降り明星は爆笑問題とともに『爆笑問題のシンパイ賞!!』(テレビ朝日系)の司会を務め、そこで「調査員」としてレギュラー出演する面々も第7世代だ。宮下草薙の草薙航基は、『ロンドンハーツ』(テレビ朝日系)でロンドンブーツ1号2号・田村亮の代役としてアシスタントを務めることもしばしば。また、ハナコ・岡部大は春ドラマ『私の家政夫ナギサさん』(TBS系)でドラマデビューする。
まさにブームに乗っている第7世代だが、この波に乗り切れずにこぼれ落ちてしまうコンビはいるのだろうか?
「ぺこぱとミルクボーイは、現状だと番組へのゲスト出演が多い。レギュラー番組を抱えている芸人と比べると足元が不安です。今の勢いが失速したときは危険でしょう。また、ぺこぱの松陰寺太勇は“キャラ感”が強いので、そこをどううまく“素”にシフトしていけるかがカギとなります」(同)
一方で、すでにレギュラー番組を持つコンビについても厳しい指摘が上がった。
「かが屋は、コントの実力はあるもののトーク力がいまだに未知数。彼らがプッシュされているのは、ウッチャンナンチャンなどを擁するマセキ芸能所属という部分が大きいと思います。また、3時のヒロインは女性枠として珍重されているだけ、というキツい見方もできる。たまたま第7世代の波に滑り込んだ感が否めません。もっとも、女性でトリオというのは強みではありますが」(業界関係者)
最後に、“言い出しっぺ”と言われるせいやの名誉のために、「第7世代」起源説の要点を押さえておこう。彼は、事態の広がりを受けてこう証言している。「こんな世代があれば、若手でお笑いブームが起きると仮説を立てただけなのに、それが広まった」と。
つまり、自分たちで「第7世代」と名乗っていない。さらに7という数字にも特別根拠がないというのだ。ただ、このワードによって番組制作者は企画を立てやすくなったのは事実だろう。
霜降り明星はミキ、EXITの3組で『霜降りミキXIT』(TBS系)という番組を任されることになった。いずれにせよ、これからも第7世代の波はしばらく続きそうだ。
(村上春虎)