サイゾーウーマンコラム仁科友里「女のための有名人深読み週報」藤本敏史が、離婚で失ったモノ コラム 女のための有名人深読み週報 フジモンこと藤本敏史が、離婚で失ったモノ……木下優樹菜は「水戸黄門の印籠」だった? 2020/04/16 21:00 仁科友里(ライター) 女のための有名人深読み週報 FUJIWARA公式プロフィールより 羨望、嫉妬、嫌悪、共感、慈愛――私たちの心のどこかを刺激する人気芸能人たち。ライター・仁科友里が、そんな有名人の発言にくすぐられる“女心の深層”を暴きます。 <今回の有名人> 「元嫁からこのアカウントを引き継いで初めてのSNSやってみまーす」 (藤本敏史インスタグラムより) 昨年末に離婚を発表したタレント・木下優樹菜とお笑い芸人・FJIWARAの藤本敏史(以下、フジモン)。私は「離婚しない」と勝手に決めつけていたので驚いた。藤本が優樹菜にブサイクとののしられることは、夫婦恒例のネタだった。しかし、ある時から、そのイジりが笑いの範疇を超えてきつくなってきたと感じられることが増えたが、あれは離婚の一つのシグナルだったのかもしれない。 それでも、なぜ私が、フジモンと優樹菜は離婚しないと考えたかというと、この結婚はフジモンにメリットが大きいため、フジモンは優樹菜を手放さない、また優樹菜に愛想を尽かされないように良い夫に徹すると思ったからだ。 番組名は失念したが、二人が交際中、バラエティ番組で「フジモンは、みんなのいる楽屋で、木下が掲載されているファッション誌をわざわざ読む」と暴露されていたことがある。フジモンは「彼女に感想を求められるから、読まされる」と説明していたが、それなら家で見てもいいはずだ。「彼女がモデルであること」を、フジモンは周りにアピールしたかったのだろう。加えて、優樹菜はフジモンの17歳年下である。若い女性を妻にすることにステイタスを感じる男性は多いので、優樹菜はフジモンにとって「得難い、自慢の彼女」だったのではないだろうか。 フジモンの猛アプローチで結婚に至った二人だが、芸歴はフジモンのほうが長いにもかかわらず、収入は優樹菜のほうが上だったという。新婚時に二人に密着した番組を見たことがあるが、優樹菜のほうが収入が上なので、優樹菜がフジモンのための車を買い、保険も払っていると話していた。 独身時代はおバカタレントの一人だった優樹菜だが、結婚後はタレントとして、さらに飛躍を遂げたと言っていいのではないだろうか。出産後はママタレとしても人気で、オリコンが調査した「好きなママタレントランキング」で2016年に1位に輝くなど、支持する人は多い。インスタグラムのフォロワー数も国内上位をキープしていた。 フジモンも優樹菜の活躍には敬意を表していたようだ。15年12月13日放送の『上沼・高田のクギヅケ!』(読売テレビ)によると、「(優樹菜の)1年契約の仕事のギャラをチラっと見たら、絶対ショックを受けると思って見ないようにしていた。でも置いてあった。それはもうビックリして……。ボクがそれぐらい稼ごうと思ったら、ルミネの劇場に800回くらい出なあかん!」と話していたから、かなりの収入格差があるのだろう。しかし、当時のフジモンはその格差を気にすることなく、「そんなプライド捨てたら、めっちゃ楽になりますよ。妻が一家の大黒柱と思ったら、めっちゃ楽になります」と語っていた。 「寄らば大樹の陰」ということわざがあるが、若く美しく稼ぐ妻のそばにいると何かとトクなはずだし、お子さんも二人いる。だからフジモンは離婚したくないだろうし、離婚を回避すべく優樹菜に尽くすはずと、私は思っていた。しかし、そういう端から見える「条件面」だけではどうにもならないのが、結婚の不思議な点なのかもしれない。 交際から結婚、妊娠出産、育児とプライベートをかなりオープンにしてきた優樹菜とフジモンだが、離婚についてはかなり歯切れが悪い。フジモンは3月26日放送の『ロンドンハーツ』(テレビ朝日系)で、離婚の原因について「昔だったらケンカして言い合ってスッキリしていたのが、だんだんと言うのも嫌になってきた。それが溜まっていって……。お互いね。じわじわなのよ」と、決定的な何かがあったわけではないと説明。優樹菜が離婚理由についてコメントを出せば、世間から大きな反響を呼んだだろうが、“タピオカ騒動”の責任を取って現在は休業中なので、特に話題にもならず、フジモンに離婚特需が起きることはなかった。 次のページ 木下優樹菜のインスタを引き継ぐ狙いは? 12次のページ セブンネット ユキナ育。 関連記事 木下優樹菜は、「ヤンキー道の原点」に帰るべき―― “タピオカ騒動”で活動自粛に思うこと松嶋尚美、「昨日、家で友達と遊んだ」発言で批判の嵐も……彼女は「天然」ではなく「策士」と感じるワケ唐田えりか、「杏から東出を略奪するため」に必要だったこと――「結婚とカネ」を考える小倉優子、「真面目な人」と言われた夫との“離婚危機”報道に考える「結婚相手」に必要なもの石橋貴明、「モテる」に重きを置かない若者とのギャップ――「40年ぶりレギュラーゼロ」報道に思うこと