巨大掲示板に悪口の羅列、SNSでアンチが反論コメント……人気コスプレイヤーが「さすがに病んだ」瞬間
カネと欲望が渦巻くコスプレ業界――40代“現役”コスプレイヤー・椎名蜜が、業界の闇をぶっちゃけます!
前回、この春から新社会人になる方に向けて、コスプレ業界で学んだ“成り上がり術”を伝授させていただきました。今回は、その術を実践したがために、私に降りかかった災難についてお話したいと思います。
仲良しのAちゃんから受けたひどい仕打ち
コスプレ界で有名になったり、仕事をもらえるようになるには、まず「売れているコスプレイヤーやカメラマンと仲良くして、彼らを“利用”しよう」とお伝えしたわけですが、逆に自分が売れてくると、当然、そんな私を利用して成り上がろうとする人が寄ってきます。「蜜さんに憧れているので、仲良くなりたいです!」と言いつつすり寄ってくる人は全員、腹の底では「こいつを利用して自分が上に行くんだ」と思っている……そう断言していいでしょう。
まあ、「こいつを利用してやろう!」と思われない程度の、無能判定されている人になるよりは、多少利用されるぐらいのほうがいいのかもしれません。なので、私を利用してやろうという魂胆で近寄ってくる人も、そこまで気にならなかったのですが、コスプレイヤー・Aちゃんにひどい仕打ちを受けたことは、今でも忘れられません。
Aちゃんとは仲が良く、日々の些細な出来事や家族のこと、今悩んでいること、好きな人のことなど、気を許してある程度自分のことを話していました。そんなある日のこと、Aちゃんにだけ話した内容が、某巨大掲示板にすべて書かれるのを見つけたんです。実は、先輩コスプレイヤーの方から「そういうのはよくあること」だと言われていたので、書き込みを見つけたときは、「コスプレ界で知り合った人をあんまり信用しちゃダメ」というその先輩からのアドバイスを生かせなかった自分の責任だと反省していました。
ちなみに、「友達によって話す内容を少しずつ変えると、書き込まれたときに犯人がすぐわかる」という先輩の護身術を実践していたため、Aちゃんには最寄駅を「中野」、Bちゃんには「阿佐ヶ谷」、Cちゃんには「高円寺」だと話していました。掲示板には「椎名蜜は中野に住んでて〜(以降、悪口のオンパレード)」と書かれていたので、一発でAちゃんだとわかったというわけ。Aちゃんには仕事もカメラマンも紹介してあげたし、「コミックマーケット」に落選したときは委託販売もさせてあげたというのに……。本当にガッカリしたものです。
Aちゃんはホワホワとした優しい雰囲気で、守ってあげたくなるようなキャラクターでした。そんな彼女に「椎名蜜はとんでもない女だ!」と叫ばれたら、サバサバ系の私は圧倒的に不利。掲示板への書き込みだけでなく、関係者にも悪評を流していたようで、カメラマンやAちゃんのファンが“親衛隊”のようになり、案の定私をボロクソに叩き始めました。新社会人のみなさん、女性を敵に回すと、いつの間にかまったく関係のない男性に叩かれ始めますよ。なので、女性を敵に回すのは避けましょう。どんな立場の人であれ、です。