アマゾン、美顔器・スチーマーは45%がアウト!? サクラレビュー判定人が「信じられないくらいヤバい」実態に迫る
欲しいものがボタン一つで購入できるECサイト「アマゾン」。ほとんどの商品が実店舗より安く買えることもあり、まずはアマゾンでチェックという人もいるだろう。商品選択の際に参考となるのは、「アマゾンレビュー(正式名称はカスタマーレビュー)」と呼ばれる、★5つとコメントで投稿される商品評価だが、数回使っただけで壊れるようなアイテムに★が5つつくなど、近年は自作自演の“サクラ”が跋扈している。
そこで、「アマゾンのやらせレビューに騙されずに安心してお買い物する」ためのウェブサイト・アプリ「レビュー探偵」を開発・運営しているスタジオゴロリン氏にインタビューを敢行。ゴロリン氏は、アマゾンレビューを徹底的に読み込んで特徴を把握したという、人呼んで「サクラ判定人のプロ」だ。今回は、女性がアマゾンで安心して買い物をするためのコツを聞いた。
サクラだから商品がダメとは言い切れない
――「アマゾンレビュー」のウォッチを始めてから現在までに、「サクラレビュー」に変化はありますか?
スタジオゴロリン氏(以下、ゴロリン) サクラレビューの数でいうと、ここ2〜3年で急激に増えましたが、最近は落ち着いてます。当初は日本語が変だったりして、サクラもわかりやすかったんですが、近頃は本当のレビューと見分けがつかなくなってきてるのが特徴です。テレビやネットでアマゾンレビューの問題点が報道されるようになったので、アマゾン側もチェックや対応が厳しくなっていますし、消費者側にも知識がついて、騙しにくくなっています。
僕自身は商品を慎重に選ぶタイプで、一つ買うのに10コ程度の商品を選び、レビューを見比べて決めていたんですが、ある時から、その作業に2時間もかかるようになったんです。レビューの数が多すぎて、読むのに時間がかかりすぎる。「もうやってられない!」と嫌気がさして、レビューの判定ロジックを組み立てたんです。それが「レビュー探偵」を始めたきっかけでもあります。
――サクラが多いアイテムは、やっぱり商品が壊れやすかったり、使い物にならないんですか?
ゴロリン サクラが多いからといって商品がダメとは言い切れないんですよね。レビューはサクラだらけなのに、使ってみたらちゃんとしてる商品だったことも、実際にあります。そういうのは非常に残念ですね。「レビュー探偵」では、レビューの信用度を判定し、安心して購入できるかどうかをS・A・B・C・D・E・Fランクまでクラス分けしていますが、Fだからといって必ずしも悪質商品とは言えないんです。