コラム
オンナ万引きGメン日誌
地下食品街を荒らす「カフェ店主」摘発! 「万引きで仕入れ」大胆すぎる手口にGメン衝撃
2020/03/28 16:00
「あんた、理由はどうあれ、今日は時間かかるよ。駅構内への不正入場の件も警察官が現認してるから、きちんと正直に話してください」
「はい。あの、すみません……」
「なに、どうしたの?」
「この靴も、さっき上の店で盗りました。ごめんなさい……」
「ええっつ!?」
恥ずかしそうに項垂れる彼女の足元を見れば、真新しいピンクのスニーカーが履かれており、よく見ると踵のつまみ部分にはプラスチックの値札紐だけが残されています。
「これ、紐だけ残っているけど、値札はどうしたの」
「ちぎって捨てちゃいました」
「履いてきた靴は、どうした?」
「この靴が入っていた箱に入れてあります」
その後、警察官と共に靴屋さんに出向いた彼女は、ちぎった値札を捨てた場所や、自分の履いてきた靴を箱から取り出すところの写真を撮られると、各店から被害届を出されて逮捕となり、警察署に連行されました。この先、彼女の人生は、一体どうなるのでしょうか。一人で生きていくことが、どんなに大変なことか、あらためて思い知らされた私は、マッチングアプリへの登録を悩みながら家路につきました。
(文=澄江、監修=伊東ゆう)
最終更新:2020/03/28 16:00