1日100万円稼いだコスプレイヤー、“業界の闇”を大暴露! 「豊胸&マンすじ見せ」で人気になれる!?
アラサーの時点でちゃんとした定職にも就かず、10~20代の子と同じ土俵で戦おうとしている自分。主な収入源がコスプレ写真集と撮影会という現実が「非常にヤバい」と気づいたのは、30歳になってからでした。
振り返ってみると、20代の間よくつるんでいたのはコスプレ界隈の人たちばかりで、その中でも、コスプレを“商売”にして生活をしている人たちでした。いつまでもコスプレ写真集を売って生活できるはずがないのに、私の中ではそれが当たり前になりすぎていて、まともな職歴がないことを「ヤバい」と思えなかったのです。周囲の人も私と同じ境遇でしたが、特に危機感を持っておらず、「写真はフォトショップで修正すればいいじゃない」「年取ってシワができたら、ヒアルロン酸とかボトックス打てばごまかせるよ」「歴が長い分、いろんなカメコさん知ってるし、ファンも多いから大丈夫」と楽観的。
昼頃に起きて、夜にコスプレ衣装をつくったり、写真の編集をしたりという日々を繰り返すうちに、曜日の感覚がわからなくなるほど、私の日常生活は麻痺していきます。当時、コスプレ系のお仕事で縁があったエンタメ系会社の方と飲みに行ったとき、ようやく自分が社会とズレていることに気がつきます。街中で卑猥な言葉を発しても、仲間内ではそんなにびっくりされませんが、彼らが生きている一般社会では、完全にアウト!
生活が昼夜逆転していたので、深夜にTwitterでつぶやきまくっていましたが、これもドン引きされます。Twitterのアイコンを頻繁に変えることも、普段から胸が出そうな露出度の高い服を着ていることも、「ちょっとおかしいんじゃない?」と首をかしげられる世界があることを、このとき知ったのです。私はこれを機に、コスプレと関係することをいったんお休みし、“一般人”になれるように服装やメイクを研究。過激なコスプレをしている経歴がバレて、遠回しに「ウチには来ないで」とお断りされたため、飲み会を開いてくれた前出の会社とは別の、エンタメ系会社の派遣社員になりました。そこで“社会”というものに慣れ始めたとき、「自分が長くいた世界はめちゃくちゃ異様だった」と再確認しました。
そんな私が過去を振り返って、「あれはおかしかったなあ」とコスプレイヤーについてしみじみ思うことを、連載の中で紹介していこうと思います。ぜひお付き合いくださいませ。