1日100万円稼いだコスプレイヤー、“業界の闇”を大暴露! 「豊胸&マンすじ見せ」で人気になれる!?
会社員ではなくなった私の収入源は、自分でつくったコスプレ写真集の販売と、撮影会で得る報酬などでした。多い時で、写真集の売り上げは月に40万円。年に2度開催される「コミックマーケット」(以下「コミケ」)など、大型イベントで写真集を出すと、1日約100万円売り上げることもありました。
1日でこれだけお金が入れば、朝早く起きて会社に行って嫌な同僚と一緒に仕事をするよりも、楽しいコスプレをして暮らしていたほうが幸せ。容姿についてネット上で叩かれたり、プロポーションを維持したくて摂食障害になったりして、かなり病んだ時期もありましたが、コスプレで誰かに認めてもらうのが、私の生きがいだったのです。
しかし、20代後半になると状況が一変。かわいくて若い女の子がどんどんコスプレ業界に入ってくるのに対し、自分の年齢は上がっていく一方。いつの間にか好きなキャラのコスプレではなく、「話題になっていて、人気があるキャラだから」という理由でコスプレをする自分がいました。そうすれば簡単に写真集が売れるし、サイトの訪問者が増えるからです。コスプレを始めたときの「ゲームやキャラが好き」という思いは、すっかり二の次になっていました。
過激な写真を撮らないと、写真集が売れないという状況にも陥っていきます。人気のあるキャラのコスプレをして、ニーソックスとスカートの間から太ももを見せる露出に始まり、“見せパンツ”をはいてのパンチラ、服を脱いで水着レベルの露出度になり、さらにはTバックに……。
その結果、一時は写真集がバカ売れしたものの、「椎名蜜は露出するのが当たり前」と思われたのか、また売り上げが低迷。そこで私は、豊胸手術という手段に打って出ます。「Tバックで尻を売ったら、次は乳で売るしかない!」という安直な考えです。しかし、サイズの合わないシリコンを入れてしまったため、めちゃくちゃ痛くて「早く取りたい!」と苦しむ日々。だけど、「せっかく痛い思いして写真集のために入れたのに!」と意地になって胸を出し続けていました。
衣装の布面積はどんどん小さくなり、今度はアンダーヘアも永久脱毛してツルツルに。レオタード的な衣装のを着たときに、さりげなくマンすじを見せるテクニックまで身につけました(“うっかり写真に写っちゃった感”を演出するのがポイント)。最後はもはや、「コスプレなのか?」と疑うレベルまで布面積を減らし、300枚ある写真のうち50枚しかちゃんと服を着てない、みたいな写真集をつくるしか手段がなくなってしまいます。