サイゾーウーマンカルチャー女性誌レビュー「Domani」読モの年末年始に衝撃 カルチャー [女性誌速攻レビュー]「Domani」2・3月号 「Domani」読モの年末年始に衝撃! 「リムジン女子会」「ビジネス書読破」キラキラワーママ見本市に 2020/01/18 18:00 島本有紀子(ライター) 女性誌レビューdomani 読モがテッサ食べがち 続いては、読者モデルDomanistの年末年始を探る「2019→2020 Domani的ワー/ママの年末年始、全部見せます(ハート)」。華やか~な子連れ年末年始の過ごし方が、10人分紹介されています。 ある人は友人とリムジン女子会をしたあとポーランドとタイへ行き、ある人は「子どもが小さいため、実際にはなかなか着物で初詣に行けませんが」と言いつつナゼか着物姿の写真を披露し、ある人は『なぜ弱さを見せあえる組織が強いのか――すべての人が自己変革に取り組む「発達指向型組織」をつくる』(英治出版)と『ホモサピエンス全史 文明の構造と人類の幸福 上・下巻』(河出書房新社)を読み、ある人は元日に「テッサ」(註:ふぐ刺し)を食べてからハワイへ。子どもがいてのそのバイタリティーには圧倒され、華やかに書かれているけど実際はドタバタなのだろうと想像しただけで、ぐったりしてきます。 しかし「Domani」に「テッサ」が登場しがち(昨年の10・11月号には、子どもの好物がテッサだと言うママが登場)なのは気になるところです。 ただのキラキラ読モ見本市に 毎号楽しみにしていた連載「実録!? 東京23区・働く母の生態ファイル」が打ち切りとなってしまいましたが、その代わりに今号からは新連載もたくさん。中で最も興味をそそられたのは、読者モデルを根掘り葉掘りする企画「噂のDomanistをネ・ホ・ハ・ホ!」でした。ついさっき読んだ企画と似通った「年末年始、私はこうやって自分を甘やかしてます(ハート)」では、サンバの衣装に身を包んで踊る人、週5で英語教室に通いセブ島に語学留学した人、女友達と弾丸韓国旅行をした人などが登場し、ここでもそのせわしなさにぐったり。 やはり、匿名・顔出しナシの「東京23区・働く母の生態ファイル」が終わってしまったことで、嫉妬や自慢、マウンティングの入り混じった本音っぽい言葉が読めるページはなくなり、ただのキラキラDomanist見本市のようになってしまった感があります。キラキラした人間を見て、「自分も頑張るぞ」と思えるタイプのワーママには(かなりターゲットが絞られますが)最高の雑誌かもしれません。 前のページ12 島本有紀子(ライター) 女性ファッション誌ウォッチャー。ファッションページから読み物ページまでチェックし、その女性誌の特性や読者像を想像するのが趣味。サイゾーウーマンでは、「ar」(主婦と生活社)と「Domani」(小学館)レビューを担当していた。 記事一覧 最終更新:2020/01/18 18:00 楽天 Domani (ドマーニ) 2020年 02月号 [雑誌] Domanistの辞書には「寝正月」という言葉はないようです 関連記事 「Domani」文京区ママの並々ならぬ “東大熱”! 「真のエリートとは……」熱弁に引いてしまうワケ「Domani」子どもの学校が「私立か区立か」でマウントを取り合う、渋谷区在住ママの恐ろしさ「Domani」登場の「世田谷ママ」はなぜキャラが薄い!? オシャレな街の知られざる凡庸さ「Domani」豊洲タワマンママ登場! 「子どものトートバッグ」でママ友選ぶ、恐るべき“価値観”「Domani」港区ママエピソードは偏見まみれ!? 「工作用の箱はエルメス」などネタの宝庫 次の記事 バズレシピ・リュウジ「悪魔の焼き牛丼」を料理できない主婦が作ったら……“勝利の方程式”に子どもがおかわり! >