「嵐ラストイヤー」の2020年、“不仲”でも盛り上げようとする女性週刊誌
下世話、醜聞、スキャンダル――。長く女性の“欲望”に応えてきた女性週刊誌を、伝説のスキャンダル雑誌「噂の真相」の元デスク神林広恵が、ぶった斬る!
2020年の年明け。カルロス・ゴーン日本脱出にイラン司令官殺害で第三次世界大戦勃発かといった不穏な事件で幕を開けた。一方、国内でもIR汚職の広がりが。五輪イヤーとなる今年、さあ、どんな年になるのか!? ということで、今年もよろしくお願いします!
第489回(12/19〜1/7発売号より)
1位「嵐ラストイヤーの5人に漂う“2つの暗雲”」(「週刊女性」1月21日号)
同「松本潤『もう一度嵐5人の演出を…』LA修行生活の決断」(「女性自身」1月21日号)
同「松潤『愛するものを殺す』二宮『もう嵐はやりたくない』ドキュメンタリー爆弾発言22分」(「女性セブン」1月16・23日合併号)
2位「浜崎あゆみ『天使のパパ』は年下ダンサー」(「女性自身」1月21日号)
同「あゆ 産後ライブに“代理”の書き込みも!“不可解な出産”の全真相」(「女性セブン」1月16・23日合併号)
3位「あの人、いま何してる? 石原真理子」(「週刊女性」1月21日号)
昨年、いろんな意味で大きな注目を浴びた嵐。活動休止発表に、ジャニー喜多川氏の病状発表、SNS開設、二宮和也の結婚に『紅白』司会とてんこ盛り。さらに衝撃だったのが、年末に「週刊文春」(文藝春秋)が掲載した二宮に対する松本潤の“絶交宣言記事”だ。二宮の結婚以降、嵐メンバー、特に松潤と二宮の不仲がさかんに報じられたが、これが決定版といっていいだろう。さらに嵐ラストイヤーになる今年も、五輪やラストライブ情報を含めて目を離せない。そんな中で、新春一発目の女性週刊誌3誌が揃って嵐記事を掲載しているので、比較検討してみたい。
まずは「週刊女性」。嵐のブログとSNS運用に苦言を呈している。ブログについては二宮結婚後、一部嵐ファンが離れていったことでそれをつなぎ止めようと“ファンに媚びている”、SNSについては告知ばかりでプライベートの様子が見られなくがっかり、というものだ。それに比べ、同じジャニーズの山下智久はうまい! だって。さらに締めとしてこんな一文が。
「“不仲”であっても、ファンのために全員一丸となって活動するのではないでしょうか」(芸能ジャーナリスト・佐々木博之氏のコメント)
これが「週女」2020年のトップ特集である(笑)。
次は「女性自身」。今年11月のCDデビュー記念日前後に“最後の”ライブが検討されていること、そして活動休止後、松潤はロサンゼルスに、そして二宮はニューヨークでしばらく生活するプランがあることを紹介。充電し、今後のさらなる飛躍を目指す、というやつである。しかも「自身」は「文春」報道を否定までした。
「(二宮結婚から)2カ月たった今は“5人でラストイヤーを盛り上げていこう”と再び団結しつつあるんです」
前向きだ。というか、どうしても嵐ラストイヤーを盛り上げたいらしい。
そして「女性セブン」。昨年大みそかに配信されたNetflixオリジナルドキュメンタリーシリーズ『ARASHI’s Diary-Voyage-』の内容とメンバーたちの発言を紹介し、そしてファンたちの感想からそれを分析した上で、今後も驚きの企画がどんどん進行しているというテレビ局関係者のコメントを掲載している。
いずれにせよ、芸能マスコミも“嵐最後の年”が盛り上がらなくては困るのだ。みんなで盛り上げていこう! お互いの商売のためにも! そんな嵐特集3本だった。