“噂の女”神林広恵の女性週刊誌ぶった斬り!【第488回】

中居正広の「独立」は“ネタ”!? 2020年まで注目されるジャニーズタレント独立の行方

2019/12/17 21:00
神林広恵(ライター)
「女性自身」1月1・7・14合併号(光文社)

下世話、醜聞、スキャンダル――。長く女性の“欲望”に応えてきた女性週刊誌を、伝説のスキャンダル雑誌「噂の真相」の元デスク神林広恵が、ぶった斬る!

 社会現象になったとも言われる「パプリカ」。そしてFoorinのあるメンバーに昔ステーキをご馳走したことがあることが、最近の最大の自慢話(笑)。『紅白』出場、おめでとう!

第488回(12/12〜12/17発売号より)
1位「中居正広 『「古い地図」もう捨てる!』10年恋人と決別にあった『2020年新決断』」(「女性自身」1月1・7・14合併号)
2位「長瀬智也 TOKIO飛び出した 極秘デビュー渋谷大パニック」(「女性セブン」1月1日号)
3位「二宮和也と松本潤 『肩組み拒否』『2人鍋写真』本当の仲」(「女性セブン」1月1日号)

 「女性自身」1月1・7・14合併号って、3号もまとめちゃうのか。かなり珍しい。そんなに休むの!? 経費削減!? すごいな。そんな驚きの「女性自身」が中居正広と10年来の恋人振付師との破局を報じている。この秋、彼女は中居の自宅近くに借りていた部屋を引き払い、完全に破局したという。

 だがしかし、記事のメイン内容は破局ではなく、中居の独立の行方だ。このネタは中居の事務所残留以降、ずっと引っ張れる“永遠ネタ”となっている。そして「自身」が2019年最後に出した結論が、「現在、事務所をやめることは考えていません」だって。その根拠として「自身」が掲げるのが、TBSの東京五輪“野球キャスター”就任説だ。今年7月、TBSの五輪メインキャスターが発表されたが、これまで8大会連続で起用されてきた中居ではなく、安住紳一郎アナが据えられた。しかし一方で中居の“野球キャスター”も有力視されているらしい。


 そんなわけで、“現在のところ”独立はないと結論づけた「自身」だが、他マスコミにしても中居独立に関してはずっとこんな感じだ。しかも、まだまだ引っ張れる。そして東京五輪が終わった来秋、またぞろ、中居独立ネタがマスコミを飾るだろう。中居、またはジャニーズ事務所がなんらかの発表をしない限り、このネタは使い続けることが可能だ。中居の近況や発言などからいろいろ推測して、“独立する”“いや、しない”と書くだけで、決して誤報とはならないネタ。ネタ枯れの時などは特においしい。

 そして本来なら恋人との破局をもっとデカデカとぶち上げても良さそうだが、しかし記事を見ると、どうも腰が引けている。その記述がこうだ。

「付き合いが長いので、何度か別れたりよりを戻したりを繰り返していたのですが、今秋、2人はついに完全に破局したと聞きました」

 これは中居の知人のコメントだが、「聞きました」って弱い。「自身」も確証がなく自信もなかったのだろう。だから“お決まり”の独立ネタを前後に挿入した。中居独立ネタは、本当においしい。

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