“噂の女”神林広恵の女性週刊誌ぶった斬り!【第487回】

神田沙也加、綱渡りの“不倫劇”の行方を左右するジャニーズとマスコミの力関係

2019/12/10 21:00
神林広恵(ライター)

「新しい地図」が地上波に本格復帰

 もうひとつ、ジャニーズ絡みで「新しい地図」にも大きな動きが。地上波からパージされていた「新しい地図」の3人が、今年の年末年始から本格復帰することだ。年越し恒例の『絶対に笑ってはいけない青春ハイスクール24時!』(日本テレビ系)、そして1月2日の『出川哲朗の充電させてもらえませんか?』(テレビ東京系)に香取慎吾、草なぎ剛、稲垣吾郎が揃ってゲスト出演することが発表され、また稲垣はNHKでもレギュラー番組がスタートする。地上波でほとんど姿を見せなくなって3年以上。しかし「新しい地図」が来年に控えるパラリンピックのスペシャルサポーターになっていることからも、テレビ局がこのまま3人を起用しないわけにいかなくなったのか。当然だけど。

 そして「女性自身」には、「新しい地図」の地上波復帰について、今年7月に公正取引委員会から出た「独占禁止報違反につながる恐れがある」というジャニーズ事務所への注意が3人の追い風になったとして、こんなコメントが。

「(公取からの注意の)影響もあり、民放各局もオファーを検討するようになったといいます。今回の『笑ってはいけない』のように特番へのゲスト出演という形でまず様子を見て、今後はレギュラー番組や連続ドラマへの出演を検討していく方向だと聞いています」

“様子を見る”のは、もちろん視聴者じゃなくジャニーズ事務所に対してだろう。本当はずっと前から使いたかったけど、ジャニーズのご機嫌も伺わないと怖い。だからジャニーズが公取から注意されたことは、ある意味幸いかも。このまま使わないと公取に“共犯”だと思われかねないしね。だから、ちょうどいいタイミング、ってなことか。自主性のかけらもない。マスコミの風見鶏ぶりは相変わらずだ。

 中村玉緒の長男・雁龍が急逝したことが話題に。偉大だった父親の勝新太郎、翻って不遇だった自分の俳優人生、そして、あまりに若い死。いろいろ想像を掻き立てる。そんな息子の死に憔悴しきっていたという玉緒だが、12月4日に外出する姿を「女性自身」が捉えた。雁龍の急逝が報じられてから、玉緒の姿が公になるのはこれが初めてだろう。しかし「自身」はそんな玉緒に直撃はしなかった。まっとうな判断。


神林広恵(ライター)

神林広恵(ライター)

伝説のスキャンダル雑誌「噂の真相」(噂の真相)の元デスク。著書に『噂の女』(幻冬舎)、共著に"『日本を脅かす! 原発の深い闇』『木嶋佳苗 法廷証言』(共に宝島SUGOI文庫)などがある。

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最終更新:2019/12/10 21:00
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