『おっさんずラブ』シーズン2のここが許せない!? 「カップリングは事前提示を」腐女子が抗議
――シーズン2への止まらない苦言をありがとうございました。今後、BLドラマを世に出そうという作り手は多いと思うのですが、腐女子目線で「ここを押さえた方がいい」といった点はありますか。
A みんなが大好きなBLマンガを原作にして、ちゃんとしたキャスティング、かつ丁寧に映像化することに尽きると思います。今年1月期の『きのう何食べた?』(テレビ東京系)が好評なのは、これらを全て踏まえたからなのではないでしょうか。言わずもがな同作はよしながふみの大ヒットコミックですし、シロさんを演じる西島秀俊、ケンジを演じる内野聖陽が原作にビジュアルを寄せてきていたのもよかったです。作品自体にも、原作へのリスペクトを感じました。
C 元も子もないと思われるかもしれないけれど、大事故を起こさないために、そもそも「ヒット原作ありき」がいいかもしれませんね。
B あと私は、腐女子にウケたいのであれば、俳優の手の動きや視線の動きなど、細かなところを捉えてほしいです。というか、そういったところまでできる俳優を起用してほしい。BLドラマでは、心の機微こそ見たいという腐女子は多いような気がしますね。まぁそれをできていたのが林遣都だったわけですが。
A それから「結局誰ともくっつかない」という結末は、受け付けられないという腐女子が少なくないように思うのですが……。
C 少女漫画もそうですよ。基本はハッピーエンドであってほしい。シーズン2で設定が変わると聞いた時、「こんなことするなら、シーズン1で牧とくっつけなきゃよかったのに」と一瞬思ったんですが、やっぱりダメですね。くっつかなかったら、それはそれで暴動が起きていた。
B まぁ今回の座談会を総括すると「カップリングは事前に提示せよ」ですよね(笑)。「どっちを選ぶのかな?」というハラハラ要素は、BLにはいらないと思います。
A 最後に、腐女子は結構うるさいです(笑)。もうお気づきかもしれませんが。とにかく、こだわりが強い人種だというのは、頭に入れておいていただけるといいかもしれません。