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【米エンタメ2019年総決算】2019年はボディポジティブで稼いだセレブ、来年は環境系ビジネスに注目!?【渡辺志保×辰巳JUNK対談(中)】

2019/12/26 18:00
小島かほり

辰巳 ボディポジティブや多様性をうたう下着というと、キム・カーダシアンの「SKIMS」のように淡い感じのデザインになりがちなんですが、リアーナの「サヴェージ」の場合はシンプルなものもあるし、リアーナっぽいエロいものもある。

渡辺 ムチとかSMプレイ用アイマスクとか、クロッチのところが輪っか状になっているパンツもあるんですよ。一方でシンプルなデザインの、いわゆるスポーツブラみたいなものもあるし、極端さがいいんですよね。やっぱりリアーナっぽい。

辰巳 リアーナっぽさもあるし、「サヴェージ」のコンセプトについては、「女性が一人ひとりのセクシーを感じてほしい」というようなことを言っていて。リアーナはビーフや男性関係を含めて好き勝手やってるイメージがついてるから、説得力もある。いわゆる「包括性」がブームになって久しいですけど、その中で過激でエロいのも選べるし、自分の好むセクシーさを楽しめるというコンセプト自体も新しいんじゃないかな。今までなかった包括的エンパワーメントですよね。

渡辺 「フェンティ」のほうも、アジア系を含む、いろんなモデルを使って。人種や肌の色に合わせてファンデーションを40色以上展開したけど、その後「メイベリン」などのコスメブランドも一気に色展開が増えたし、リアーナが作ったスタンダードの影響はすごく大きい。これまでのセレブ系のコスメは質にはあまりこだわらず、ただパッケージにセレブの名前が書いてあるだけという雰囲気が強かったように思うんですけど、リアーナの「フェンティ」や、あとカイリー・ジェンナーの「カイリー・コスメティクス」は、ものすごく質がいいと感じます。辰巳さんがおっしゃる通り、宣伝費をかけない分、商品にお金をかけられるのかもしれない。あとリアーナがすっぴんの状態から「フェンティ」の商品を使って10分でメイクするチュートリアル動画もYouTube上で2,600万回以上再生されていますし、“ソーシャルメディア越しの親近感”を、リアーナもカイリーもうまく使っているなと思いますね。

――カイリーも、あのリップキットで億万長者になりましたもんね。リアーナのコスメは売れてるんですか?

渡辺 売れてると思います。「フォーブス」誌によると、2018年には5億7,000万ドル(約620億円)ほどの売り上げ額だったとか。

辰巳 ちなみに、キム・カーダシアンもコスメを出していますが、そちらも好調で、妹のカイリーとはターゲットの年齢層が違うらしいですよ。だから食い合わないし、お互いコラボして宣伝できる。

渡辺 キムの「KKW BEAUTY」ではボディコンシーラーを多種類出し、対してカイリーはとにかくリップ押し。キムは乾癬(かんせん)で悩んでいて、撮影時にきれいに隠したいからという、自分の悩みから生まれた商品。そのボディコンシーラーを出したのとほぼ同時期に「SKIMS」を売り出したのは、単純に着飾るだけのコスメを売りたい、というわけではなく、さっき辰巳さんもおっしゃっていたように、もっと包括的な目線から自分のボディに自信を持たせたいという彼女のアティチュードの現れなのかなと思いました。

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