サイゾーウーマン美容・健康インフルエンザ予防に「紅茶」はウソ!? 美容・健康 インタビュー インフルエンザ予防に「紅茶」は真っ赤なウソ!? 「予防接種が一番」と感染症の医師語る 2019/11/23 16:00 サイゾーウーマン編集部(@cyzowoman) 健康インフルエンザ なぜ人は、真偽不明の健康法に魅せられるのか? ――やはり、インフルエンザ対策には、予防接種を打つというのが一番なのでしょうか。 岩田 そういうことです。インフルエンザ予防には、ワクチンが最も効果的だとわかっています。私には小学生の娘がいるのですが、学校から「手洗い、うがい、マスクでインフルエンザを予防しましょう」との呼びかけがあり、「なぜ、『インフルエンザワクチンを打ちましょう』と言わないのか?」と、疑問を抱いてしまいます。経済的にワクチンを打つことができないご家庭に配慮しているようなのですが、私は、助かる人がいるのであれば、助かるように推奨すべきだと考えます。全員横並びで助からない、という変な平等思考は間違っています。 ――なぜ、食品や生活習慣からインフルエンザを予防しようという動きがなくならないのでしょうか。 岩田 そうしたネタは、“セクシー”だからです。アメリカでもそのような言い方がされています。「病院で予防接種を打つ」より「自然食品で病気の予防をする」方が、何だかファッショナブルでカッコいいし、もっと言うと、人に「意識が高い裕福な人が実践しているようなイメージ」を抱かせるのです。この世には、有名人しか知らない特殊な健康法があるなどと言われますが、そんなことはあり得ませんし、有名人発信の健康法がデマであることもよくあります。健康に効くことは全部公開されており、「みんなが知っていること」の方が、確実なのです。現実世界は、そんなセクシーにできていないということを、心に留めておいてほしいと思います。 岩田健太郎(いわた・けんたろう) 神戸大学医学部感染症内科教授。1997年島根医科大学(現・島根大学)卒業。沖縄県立中部病院研修医、コロンビア大学セントルークス・ルーズベルト病院内科研修医を経て、アルバートアインシュタイン大学ベス・イスラエル・メディカルセンター感染症フェローとなる。2003年に中国へ渡り北京インターナショナルSOSクリニックで勤務。04年に帰国、亀田総合病院(千葉県)で感染内科部長、同総合診療・感染症科部長歴任。08年より現職。 前のページ1234 最終更新:2019/11/23 16:00 セブンネット インフルエンザ なぜ毎年流行するのか 紅茶でインフルエンザにならないなら病院はいらないよ 関連記事 グルタチオン配合の「白玉点滴」「美白サプリ」はニセ医学? 医師に聞く「証拠はほぼない」恐るべき実態豆乳を飲むと「生理痛軽減」「ダイエット効果あり」!? ネットのうわさを婦人科医がジャッジバファリン、イブ、ロキソニン……市販の解熱鎮痛剤、間違った「自己流の服用法」を医師が斬る!「アルコール依存症」は女性のほうが発症しやすい! その社会的背景と対策を医師に聞いた薬物依存者の「見た目激変」は嘘八百!? 医師が「薬物タレントの外見変化」真相を明かす 次の記事 同居も無理もしない介護のリアル >