サイゾーウーマンカルチャー女性誌レビュー「Domani」文京区ママの東大熱 カルチャー [女性誌速攻レビュー]「Domani」12・1月号 「Domani」文京区ママの並々ならぬ “東大熱”! 「真のエリートとは……」熱弁に引いてしまうワケ 2019/11/15 17:10 島本有紀子 女性誌レビューdomani 「Domani」12・1月号(小学館) 「Domani」(小学館)12・1月号の特集は、「最近、おしゃれな人が“やめた”こと(ハート)」。ワーママ向けにリニューアルされてから6号目となりますが、ここでついに特集タイトルからも「ママ」が消えました。 これまでの表紙では、「ママと呼ばないで」「かっこいいオカンになろう」「ワー/ママになって初めて私たち、スティーブ・ジョブズの気持ちがわかりました!」など、大々的にママ向けアピールがされていたのですが、今回は鳴りを潜めています。イケてるワーママの略語として多用されていた「イケ★ママ」も、見当たらなくなりました。さらに、毎号最も楽しみにしていたトンデモ連載「実録!? 東京23区・働く母の生態ファイル」が、今回で終了という残念すぎるお知らせも……! 早くもワーママ向け雑誌として息切れしかけているかのように見える「Domani」の中身、早速チェックしていきましょう。 <トピックス> ◎最近、おしゃれな人が“やめた”こと(ハート) ◎2019年“ワー/ママ(ハート)ベストヒット”大賞 ◎実録!? 東京23区・働く母の生態ファイル「文京区の女」 参考にならない読者モデル まずはメイン特集「最近、おしゃれな人が“やめた”こと」から。数カ月前、「2019年、イケ★ママは”黒”しか着ない!?」という黒推し企画を掲載していた同誌ですが、今号のこの特集内では「この秋、おしゃれな人から、なんとなくの“黒”やめてます! 広末涼子さん、黒からグレーに移行中(ハート)」「冬は、黒ばっかり着ちゃうのやめました(ハート)」と、黒からの脱却を促しています。ファッションの流行の移り変わりは、しょうがない。せめて語尾に付けたハートマークでのテヘペロ感演出はやめて、開き直った方がよいのではと思いました。 さらに気になったのは、この特集内の企画の1つ「年末年始のお忙しシーズン、ここぞ! というときも、何着てくか、考えるのやめました(ハート) 冬の“つくおきコーデ”法則」です。「アウター×ワンピ&セットアップ×ブーツ」というコーデ3点セットを“作り置き”する方法を紹介し、モデルがその着こなしを披露。その後で、読者モデル「ドマーニスト」4人が、同じコーデを着て誌面に登場します。まるまる同じコーデを計5人分見せられる、この“誌面の無駄使い”ですが、編集部側には「そもそもモデルだから似合うのではという声を払拭」したいという思いがあるのだそう。 へぇ~、そういうことなら……と読み進めましたが、ドマーニスト4人の紹介文を見てびっくり。身長がそれぞれ168cm、163cm、164cm、167㎝でした。そして皆さん細身で、髪形も似ている。一般人にも似合うとアピールしたいのであれば、もうちょっとドマーニストのバリエーションを増やしてほしいものです。 次のページ ベストヒット大賞にヤラセ疑惑? 123次のページ セブンネット Domani(ドマーニ) 2019年12月号<別添:スヌーピーPVCトートバッグ> 関連記事 「Domani」子どもの学校が「私立か区立か」でマウントを取り合う、渋谷区在住ママの恐ろしさ「Domani」登場の「世田谷ママ」はなぜキャラが薄い!? オシャレな街の知られざる凡庸さ「Domani」豊洲タワマンママ登場! 「子どものトートバッグ」でママ友選ぶ、恐るべき“価値観”「Domani」港区ママエピソードは偏見まみれ!? 「工作用の箱はエルメス」などネタの宝庫55万円の時計をつけて「高見え」ファッションを説く「Domani」のトンチンカンさ