サイゾーウーマンコラム“中学受験”に見る親と子の姿中学受験「偏差値暴落」で娘がパンク コラム “中学受験”に見る親と子の姿 中学受験の過酷さは「ブラック企業」並み? 小6秋の「偏差値暴落」に焦った母とパンクした娘 2019/11/10 16:00 鳥居りんこ “中学受験”に見る親と子の姿 中学受験本番まで時間がない――母の焦りが招いた「事件」 美奈子さんは当時のことを思い返して、その切迫した心境を教えてくれた。 「とにかく、『時間がない!』って焦っていました。学校に行くくらいなら、過去問をやらせた方が良いと思ったんです……」 そこで、エリカちゃんの生活は、「自宅学習→塾→自宅学習」というものになったそうだが、そんな生活が続いた1カ月後、事件が起きた。エリカちゃんがテスト用紙を塾の水洗トイレに流して、詰まらせたのだ。 塾に急行した美奈子さんに、室長は静かにこう言ったという。 「お母さん、これは明らかにキャパオーバーから来たものです。エリカちゃんを叱ってはいけません。お母さん、受験はまずは本人がやる気にならないとダメなんです。誰かにやらされているうちは決して伸びません」 ただただ呆然としていたという美奈子さんに、室長はこう続けたそうだ。 「どうです? あなたは応援団長に回って、エリカちゃんのことは我々に任せてもらえませんか?」 次のページ 娘の「本当」の志望校を知らなかった母 前のページ123次のページ 楽天 中学受験2020時事ニュース 完全版 関連記事 中学受験に向く子、5つのタイプーー「授業中いつも叱られていた小学生」が最難関に合格したワケ中学受験の「志望校選び」を邪魔する危険も? 親が「文化祭見学」で見誤ってはいけないこと「娘の受験校」というトップシークレット漏洩! 中学受験界のママ友マウンティングとは?中学受験界「大学付属校」人気の落とし穴――「こんなはずではなかった」親たちの強い後悔難関私立の合格を蹴ってまで――中学受験生の母が、息子の「呆れた志望動機」を受け入れたワケ