【アラサー一人暮らし、理想の賃貸物件を探す】

【アラサー一人暮らし、理想の賃貸物件を探す】「3路線使用可能・駅徒歩10分」好条件に“決定的な欠点”アリ!?

2019/09/13 21:00
サイゾーウーマン編集部(@cyzowoman

治安悪化のリスクが伴う多路線物件 「防犯のプロ」評価 ★★★☆☆

 一人暮らし向けの物件によくある間取りの1Kで、玄関を開けたときに室内が奥まで見通せない間取りは、悪くありません。また、ユニットバスであることを気にしているようですが、防犯的な視点から見ると、これも特に問題はありません。

 ただし、一般的に「バス・トイレ別」は、最も重視したい条件に上げられるほど、人気が高い物件です。ユニットバスはその狭さゆえ、お風呂やトイレでリラックスできなかったり、洗い場がないことに不便を感じたり、さらには湿気がこもりやすく、カビが発生しやすいといったデメリットがあります。来客があったときにお風呂とトイレを同時に使えないというのも、住んでみたらわかる、地味に不便なポイントだと言えそうです。

 一方で、その地域の相場よりも家賃が安かったり、水回りが一箇所にまとまっていて掃除がしやすいというメリットもあり、あえて選ぶ人もいます。好みの問題にもなるので、「バス・トイレ別」が自分にとってどのくらい高い優先順位なのか、一度洗い出してみるといいでしょう。

 なお、防犯的に最も気になるのは、インターフォンにテレビモニターが付いていない点です。女性の一人暮らしの場合、いきなりドアを開けて来客を確認しなければならないのは、不安や心配があるでしょう。また、防犯カメラもついていないので、万が一犯罪が起こったときに、犯人の姿を確認できません。この物件を選ぶのであれば、賃貸住宅でも設置できるテレビモニター付きインターフォンの購入を検討してみてもいいでしょう。

 立地としては、3路線使えて最も近いところが徒歩10分とのことで、利便性がとても高いです。大通り近くで人通りも少なくないと推察されるので、安心感も高いでしょう。しかし、乗り入れ路線が多いと便利ではありますが、家賃や物価が高い傾向にあります。また、繁華街だと雑多な人が集まるため、治安が悪い可能性もあります。この物件の場合、都心部から電車で10~20分と離れているので、メリットの方が高いと考えられますが、都心に近く、かつ多路線使える物件の場合は、その地域の治安を確認しておく必要があるでしょう。


■「防犯のプロ」河野真希(かわの・まき)
一人暮らしアドバイザー。自らの一人暮らし体験を元に取材や研究を重ね、2001年からWebを中心に各種メディアで暮らしに関する情報を発信。料理や家事、インテリアなど、気持ちのいい暮らしを作る、はじめるためのライフスタイル提案を行う。流行や思い込みにとらわれずに、無理なく持続可能で快適な、自分らしい暮らしづくりを応援している。また、2016年4月より『料理教室つづくらす食堂』を主宰している。

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