サイゾーウーマンコラム悪女の履歴書荒川放水路バラバラ殺人事件・前編 コラム 高橋ユキ【悪女の履歴書】 出刃包丁とナタで男をバラバラに――結婚誓った内妻の告白【荒川放水路バラバラ殺人事件・前編】 2019/09/15 18:00 高橋ユキ 悪女の履歴書高橋ユキ 伊藤への当時の思い 富美子はのちに、手記を公開しているが、そこには伊藤への当時の思いがこう書き綴られていた。 「私の家は以前、相当手広く商売をやっていましたが、戦争と同時に不運が続き、ついに田舎に引っ込んでしまってろくな収入もなく、生活は苦しい最中でした。それだけに私は、自分の身の始末より『家のために働かねば』と言う気持ちが先に立ち、結婚問題などあまり真剣に考えなかったというのが、その頃の偽らぬ心情でした。 しかしその反面、伊藤のプロポーズを受けて以来、彼を慕う気持ちが1日1日と高まっていたことが事実で、私が彼との結婚を固く心に誓ったのは、それから間もなくの事です」 ところが一緒に暮らし始めると、それまでのまっすぐで真面目な伊藤の印象とは異なる顔が見え始める。 ――後編につづく(9月16日更新) 前のページ123 最終更新:2019/09/15 18:00 Yahoo 日本のバラバラ殺人/竜田恵子 荒川はどこか人間の心をざらつかせるものがある 関連記事 「埋めてこい」実の父親が指示――8歳女児を死に至らしめたもの【葛飾区女児誘拐殺害事件・後編】「一生懸命セックスした」不倫4年、男の子どもを殺めた女が語る“愛の証し”【葛飾区女児誘拐殺害事件・前編】木嶋佳苗死刑囚、三度目の獄中結婚――「佳苗さんを好きになることは、宗教を信仰することと一緒」被害者が口にしていた言葉15年にわたる実父の強姦が黙殺された「栃木実父殺し」から現在――社会に排除される女性と子ども“お受験殺人”の名で隠された、「音羽幼児殺人事件」“ママの世界”の本質 次の記事 老人ホーム「入居者家族と話すな」命令 >