フジ・山崎夕貴アナ、藤原紀香、木村カエラ……画像を無断使用されて話題になった有名人!
企業から金銭を受け取っているにもかかわらず、中立的な立場を装い、SNSに商品やサービスの良い口コミを投稿するステルスマーケティング、通称ステマ。有名人には影響力と拡散力があるため、「ステマ行為」がはびこっているというが、“無断”で画像や名前を使用され、広告塔にされた有名人がいる。フジテレビの山崎夕貴アナウンサーもその一人だ。
8月6日放送の『とくダネ!』(フジテレビ系)で、山崎アナの画像がネット広告に無断で使用されていたことが取り上げられた。山崎アナの写真は、「激太りしていた山崎夕貴が……たった7日で10キロ近く痩せたので急きょ使用を中断するほど前代未聞のダイエットを成功させた」というキャッチコピーのダイエットサプリ広告に使われたという。山崎アナは「そんなわけないじゃないですか!」と、このようなダイエット経験を否定。また、「実際にこの商品を買った人から苦情が来ちゃうんじゃないかな、と思って。気が気じゃなかった」「やっぱり嫌な気ですよね」と不快感をあらわにした。
「この放送を見たネットユーザーからは『悪質すぎる。こういう会社を取り締まることはできないの?』『勝手に使われて、気持ち悪かっただろうね』『営業妨害でしょ』といった同情の声が寄せられました」(芸能ライター)
女優の藤原紀香も、ダイエット系サプリの広告に、自身の名前と画像を断りなく使われたことがある。
藤原は2013年11月13日、自身のFacebookに「私の写真が変なダイエット系サプリなどのFacebook広告に大々的に使われています。著作権(肖像権)の侵害も甚だしい。甚だ遺憾に思います」と投稿。実際に商品を購入したファンから「運動もしないで70キロから55キロに痩せるサプリを紀香さんが飲んでいると聞いて買いました」とメールや手紙が届いたことから、事態が発覚したそうだ。藤原は「運動や食事制限、エステに通うなど努力もなしに、飲むだけで痩せる薬的なものなんてあるとは思わないし、体にも良くないと私は思うので、本当に危ないです」と注意を呼びかけた。
「藤原の訴えに、ネット上からは『購入したファンも被害者だね……』『危険そうなサプリメントの広告に、無断で使われるのは気の毒』『勝手に広告塔に仕立て上げるのはダメでしょ』との反響がありました」(同)
また、歌手の木村カエラは、自身の単行本『COLOR』(祥伝社)に掲載した写真を無断使用・改変され、広告どころではなく、「Tシャツとして販売される」という、さらに悪質な被害に遭っている。
木村の公式サイトは13年7月11日、「お知らせ」として題して「皆様からお問い合わせを頂いております『ANAPラグランロンT』に関してですが、この製品は、祥伝社より発売されております木村カエラのオフィシャル単行本『COLOR』掲載の写真を韓国のメーカーが無断で使用・改変して製作したもので、当社及び木村カエラ公認のオフィシャルグッズではございませんのでご了承下さい」という文書を掲載。木村側の指摘により、当該Tシャツはすぐに販売中止となり、問題は解決されたという。
「ネットユーザーからは『肖像権という概念を知らないの?』『カエラ本人含め、単行本を担当したスタッフ全員に失礼な行為』『堂々と使う感覚は、どうかしている』などと無断使用したブランドに対する批判が相次ぎました」(同)
消費者も“著名人の写真”に踊らされることなく、的確に判断して購入できる冷静さが必要なのかもしれない。
(立花はるか)