【人気私立小を大分析】女の子におすすめしたい! おしゃれな伝統校の東京女学館と独自の教育が光る和光小学校
この流れでおススメの学校といえば、共学ですが和光小学校です。和光小学校は世田谷区にありますが、和光の本拠地である町田市には和光鶴川小学校もあります。芸能人のお子さんが多いのは世田谷です。うちの園児も和光小学校へ進学した子がいますが(芸能人のご子息)、毎日の学校生活が楽しいとのことでした。ただ、辞めた子も。その保護者いわく、理由は「国歌を歌わない」「日本の行事を無視」「左翼的」……。入学するまでは、知らなかったそうなのです(調べなかったのは保護者の落ち度)。確かにアイヌ民族教育、沖縄研究に力を入れている学校なので、バリバリの右寄りの家庭には不向きなのかもしれません。
私が和光を好きな理由として、独自の教科書を使い教育している点で、授業見学に行くと、「これは勉強が好きになるな」と感じる教え方をしているところでした。もともと成城学園の先生が独立され作られた学校で、土臭く泥んこになって遊ぶマインドは引き継がれています。
障がい者枠があり、1クラス1人ほど障がい者の生徒の受け入れを行っていて、障がい者への理解、サポートを通し、優しい子を育成するという意味があるようです。後に和光の卒業生であるミュージシャンの小山田圭吾が、音楽誌「ROCKIN’ON JAPAN」(ロッキング・オン)で、障がい者に対する壮絶なイジメの加害者だったことを告白したことがあります。この件はネットで炎上したのですが、私の知る限り現在の和光小学校でイジメはありません(在校生確認済)。
入試は授業のような形式で行われ、受験生は挙手して、質問に答えます。例えば先生がホワイトボードに「あ」と書き、「『あ』がつくものを答えなさい」と、言語能力と発表能力をチェックします。会場をどんどん移動し、体育館で体操の試験、図工室では画材(折り紙、画用紙等)があり、試験官は「この中にあるものを使って遊んでください」といって様子を見るのですが、トラップは「手を洗うときは図工室の手洗いで洗ってください」と指示があり、ちゃんと聞いていない子はトイレの手洗いに行って手を洗うそうです。指示が守れない子はもちろん減点。面接は保護者のみです。
右翼の角川家ですが、和光の授業を見たら私が通いたくなりました。もし私が小学校に戻るなら自分の性格、立地、始業時間(8時45分までに登校)を含め、和光小学校に通いたいです。
角川慶子(かどかわ・けいこ)
1973年、東京都生まれ。「角川春樹事務所」会長・角川春樹氏の長女。自身も元アイドルという異色の肩書きに加えて、ビジュアル系バンド好きで、元バンギャルの”鬼畜ライター”としても活躍。2011年9月に認可外保育園「駒沢の森こども園」、16年4月からは派遣ベビーシッター「森のナーサリー」、17年4月に認可外保育園「衾の森こども園」をオープンさせる。家庭では11歳の愛娘の子育てに奮闘中。