インタビュー【後編】

嵐活動休止後の2021年以降が勝負――滝沢社長の「ジャニーズJr.戦略」が見据えるべきモノ

2019/08/04 16:00
サイゾーウーマン編集部(@cyzowoman

推されている/いないJr.ユニットが近いうちに顕在化する?

――今のJr.ユニットの中からその存在が出てくるかもしれません。

大関 前編でもお話しましたが、滝沢さんは今あるJr.ユニットの取捨選択をしなければいけない立場。その取捨選択を長引かせると、お金ばかりがかかり、どのグループも小粒になってしまうことも考えられます。なので、SMAPと嵐に並ぶようなグループを作りたければ、とにかく早く取捨選択しなければなりません。

――Jr.のファンとしては、「いつ私の応援するユニットが推されなくなるか」気が気ではないですね。

大関 非常にシビアですよ。恐らく、推されているユニットと推されていないユニットが、近いうちに目に見える形で表れてくるのではないでしょうか。しかし、滝沢さんは、むしろそれを「しなくてはいけない」のです。一方でファンの方は、いかに彼らが売れているかを証明する必要があるでしょう。

――思えばジャニー氏も、いきなりJr.ユニットを解体したり再編成したりして、ファンを泣かせてきましたが、非常に理にかなっていたんですね。

大関 ジャニーさんもそうやって取捨選択をしてきたのでしょう。滝沢さんも心を鬼にして……でも、一人ひとりを大事に。たとえJr.ユニットを解散させても、個人に「君はこうしたら」と提案をしていくことが、ジャニー氏に代わる「チーム滝沢」を作っていく重要なポイントとなると思います。

取材協力:大関暁夫(おおぜき・あけお)
All About「組織マネジメント」ガイド。東北大学卒。横浜銀行入行後、支店長として数多くの企業の組織活動のアドバイザリーを務めるとともに、本部勤務時代には経営企画部門、マーケティング部門を歴任し自社の組織運営にも腕をふるった。独立後は、企業コンサルタントの傍ら上場企業役員として企業運営に携わる。

最終更新:2019/08/04 16:00
SUMMARY of Johnnys World
タッキー、きっといつもジャニーさんは見守ってるよ
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