地域の夏祭りに疲弊するママ……「女は手伝って当たり前」の前時代的な空気に愚痴爆発!?
今や日常生活において、かかせないツールとなっているコミュニケーションアプリ「LINE」。かつては子どもの送迎時に、ママたちが立ち話をしているような光景が見かけられたが、時間に追われ忙しく過ごす共働き世帯が増えた今、ママたちのコミュニケーションの場は、LINEのグループチャットになっているという。そんな、ママたちの「グループチャット」から浮き彫りになった、彼女たちの悩みや、苦悩、気になる話題を覗いてみる。
梅雨が明け、いよいよ夏到来。子どもを持つ親は、幼稚園や小学校が夏休みに入り、家に子どもがいる状況だけに、いつも以上に体力を奪われ、疲弊してしまっているかもしれない。10月の増税を見据えて、遠出へのレジャーも控える傾向にある中、身近な催しとして盛んなのが、地域や父母会主催の夏祭り。単身世帯や、地域とのかかわりを持たない生活をしている者にとっては、どのようにその情報がやりとりされているのか疑問に思うかもしれない。今回は、ママ友のLINEグループチャットで情報交換されている夏祭りについて、取り上げたい。
愛理さん(仮名)は、増税前に中古の戸建てを購入し、都内から関東のベッドタウンに引っ越した。2歳になる男児は、6月から転居先の保育園に転園した。
「すでにママ友グループが出来上がっている中に転園したので、知り合いもなかなかできず、情報が全然入ってきませんでした。この前、保育園に息子を迎えに行ったとき、子どもたちが みんな、浴衣に着替えていたんです。聞いてみたら、近所の公園で大規模な夏祭りがあるらしく、LINEのグループチャットで情報共有をして、仲の良いママたちのグループで出かけるようでした」
愛理さんが以前住んでいた都心では、あまり地域行事が盛んではなかった。そのために、地域のイベントや夏祭りなどの情報も入ってこなかったという。「みんな夏祭りの情報をどこで知っているのかと疑問だったのですが、商店街などに貼ってある手作りポスターや、小学生の子どもがいる先輩ママなどから情報を得ているらしくって。ものすごくアナログですよね 」と語った。
「息子の同級生のママに『私もグループに加えてもらっていいですか?』と言って仲間に入れてもらいました。 チャットを見て知ったのですが、夏祭り情報の掲示や小学校で配布されたちらしを撮影した画像を、みんなで共有していたんですよ。なんだか二度手間に思えて、もっと簡単な方法でみんなに情報が行き渡る方法はないのかなって感じましたね……」