【連載】ママ友グループLINEから

地域の夏祭りに疲弊するママ……「女は手伝って当たり前」の前時代的な空気に愚痴爆発!?

2019/07/30 14:30
池守りぜね

入園前の情報収集に、園主催の夏祭りは欠かせない

 幼稚園などで行われる夏祭りや盆踊りは、まだ入園前の子どもを持つ親たちが、園の雰囲気を観察しに行くものでもあるようだ。2歳になる女児を育児中の晴美さん(仮名)は、地域センターが主催するベビーマッサージやママ向けのヨガ教室で知り合ったママたちとのグループチャットで、幼稚園の夏祭り情報を共有しているという。

「妊娠を機に引っ越したために、地元のママ友がいなかったんです。初めての育児で不安が多くて、地域センターの未就学児が集まる時間に顔を出して、ママ友を作る努力をしました。その甲斐あって、幼稚園の夏祭りがいつあるのかとか、入学予定の小学校の盆踊りの情報とか入ってくるようになりましたね」

 地域で人気の幼稚園は、未就学児のママたちの園内見学も兼ねているため、来客数も多い。夏祭り自体が人気イベントとなっているそうだ。

「幼稚園の夏祭りなんて、全然期待していなかったのですが、地元の和菓子店のスイーツや、わたがし、焼きそばなどを売っているような地域ぐるみの盛大なものもあれば、一方で売店が出ていないこじんまりしたもの もあって。行ってみてよかったですね。でも、実際に自分が保護者の立場になると、暑い中、調理を行わなければならないとか、面倒だなって感じました……」

 子どもを持つ保護者にとって、夏祭りは、ただ祭りを楽しむだけではなく、運営側の人数や規模などもチェックするもののようだ。グループチャットでも、「どこどこの園の祭りはバザーがある」など、ネットでは見つけることができないようなリアルな話題で盛り上がるという。


「こういう情報って、去年はだいたい○日だったからという事前情報を元に、街の掲示板をチェックしたり、 ママ友に聞いてみたり。自分で探す能力がないとダメなんですよね」

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