出品されたものがすべてアヤシイにおい

カーディ・Bが観客席に投げたウィッグを「返して」と呼びかけるも、オークションサイトでは900万円を超える大盛況に

2019/07/08 20:24
堀川樹里
「ごめ~ん、あれ実は高いって忘れてたわ」

 今、アメリカで最も勢いのある女性ラッパー、カーディ・B。昨年、取り巻きたちに夫の浮気相手だとにらんだストリップクラブの女性バーテンダー2人を暴行するよう指示したという疑いがかけられ、現在その事件の裁判の真っ最中だ。

 裁判所に出頭した翌日の6月26日には、「検察官に悪態をつき、裁判官や陪審員たちに向かって絶叫し、証言台に立った人々を皆殺しにする」という超過激な新曲「Press」のミュージック・ビデオをリリース。カーディ自身も乳首や陰部にぼかしを入れ、全裸でラップしながら踊っており、事件に関する挑発的なメッセージだと話題に。ネットでは「カーディらしくて最高!」と評価するファンが大多数を占めている。

 このように何をやっても称賛され、勢いが衰えないカーディだが、7月5日夜にヘッドライナーを務めたイギリスの音楽フェス「ワイヤレス・フェスティバル」で、のちに激しく後悔するようなミスを犯してしまった。

 この夜、叫び声も入り混じるほどの熱狂的な大歓声に包まれたカーディは、メインステージから伸びた花道で、過去のストリッパー時代を彷彿させるようなセクシーダンスを披露。テンションが上がったのか、突然髪の毛を剥ぎ取り、勢いよく観客席に投げたのだ。

 カーディが投げたのは、自分の髪の毛ではなく、黒のストレートロングヘアー・ウィッグ。その様子は、複数の観客により撮影、SNSなどに投稿されており、観客5人以上がウィッグをわしづかみにし、「離せ!」と叫びながら引っ張り合うという混沌とした状況も映されていた。


 残りのパフォーマンスを、ウィッグ・キャップをかぶった坊主のような頭で行ったカーディ。観客席へ投げ入れたものは高額なオーダーメイドウィッグだったのか、ステージを終えた数時間後には「ちょっと興奮しすぎたわ……ウィッグを返してちょうだい。DM(ダイレクトメッセージ)して」と自身のインスタグラムでしおらしく呼びかけた。

 この投稿のコメント欄には、ラップ界の大先輩スヌープ・ドッグら大勢のセレブが「最高」と爆笑の絵文字などを添えてコメント。一方で、ファンは「絶対、戻ってこないよ……」「オークションサイトに出されるに決まってる!」と現実的な意見を書き込んでいた。

 ファンの予測通り、フェスの翌日、大手オークションサイト「eBay」に「カーディ・Bのウィッグ」なるものがいくつも出品される騒ぎへと発展。

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