木村拓哉を持ち上げ、妻・工藤静香を批判する「週刊女性」の露骨さ
「週刊文春」(文藝春秋)で複数のファンとの“4WD即席不倫”をすっぱ抜かれた原田龍二が、騒動で仕事が減るどころか“焼け太り”状態らしい。レギュラーの『5時に夢中!』(TOKYO MX)は続投、さらに騒動後もバラエティ番組やドラマ、映画のオファーまできているのだとか。
別に不倫は犯罪でもなんでもないから、いいんだけど、でも釈然としない。だってかつてのベッキーは? 矢口真里は? ほかにも上原多香子や今井絵里子、斉藤由貴、藤吉久美子など女性芸能人の不倫は、あれほど壮絶なバッシングを浴びたのに、男は不倫で仕事が増えたって、どういうことだ!
それはもちろん芸能界、マスコミ、そして世間が男社会のため、男の不倫に寛容な一方、女の不倫は目くじらをたてるのだろう。しかし、女性週刊誌ならそうした性差別的不条理さを指摘すべきなのに、記事のトーンは真逆だ。たとえば業界からのこんな評価の声を臆面もなく紹介する。
「ファンからメッセージが来て、それに答えただけだからそこまで悪くない」(バラエティ番組スタッフ)
「一緒に仕事をした人はわかると思うんですけど、彼はすごくいい人。この騒動も“いい人”だからこそ巻き込まれたわけで、嫌いにはなれない」(ドラマ制作スタッフ)
なんたる不見識に加え、過剰なる不倫男擁護! ファンから寄ってきたから当たり前って本気か!? ファンを車に連れ込んで事が済んだら10分でポイなのに、どこが“いい人”なのか!? しかも不倫報道後、「文春」から事前に受けていたグラビア撮影とインタビュー取材に原田が応じたことについても、芸能プロ関係者のコメントとして「律儀」だなんて評価までしている。単に仕事が欲しかった、露出したかった、話題にしたかっただけでしょ。まったく。
女性週刊誌でさえもこうなのだから、他は推して知るべし。それにしても愕然の不倫“男”擁護記事だった。
さらに不倫関連で「女性セブン」がスクープしたのがビートたけしの離婚成立だ。記事には数百億円といわれる財産全てを元妻・幹子さんに渡し、残ったのは世田谷の自宅だけというが、本当か。なにしろ「セブン」はたけしが連載を持つ「週刊ポスト」と同じ小学館の雑誌。しかも独立・離婚騒動が勃発してから、たけしは都合のいい言い訳をしたり、責任を恩人のせいにしたりと醜態をさらしてきたから、にわかに信じがたいものだ。
だが、一方の幹子元夫人も離婚成立のコメントを出し、「離婚に至った経緯や合意内容につきましては、取材にお越しいただいても、何もお答えすることはできません」としている。それが離婚の取り決め、条件なんだろうけど、ではこの一連の騒動は闇に葬られてしまうのか。いやいや、まだ諦めるのは早い。「週刊文春」に告発した長男の存在がある。たけしに三行半を突きつけた娘もいる。独立、愛人、離婚の真相が明らかになることを期待したい。