「死んでしまう可能性も」「悪質すぎる」動物虐待疑惑で大ブーイングされたテレビ番組
ヤラセ疑惑が報じられるなど、番組の企画内容が物議を醸している『世界の果てまでイッテQ!』(日本テレビ系)だが、5月26日放送のある企画が「動物虐待なのでは?」と批判を呼んでいる。
「この日、宮川大輔とロッチ・中岡創一はイギリス・ヨークシャー州の伝統競技『フェレット・レギング』に挑戦。その競技とは、お立ち台の上に乗り、フェレットをレギンスの中に入れ、長時間耐え続けられた者が勝利するというものでした。細い毛と鋭く尖った爪に悶絶する二人でしたが、これを見たネットユーザーからは『股間に入れられたフェレットが、本当にかわいそう』『強制的に動物を下半身に入れて遊ぶのはひどい』『海外で許容されていても、これを日本で放送できると判断したスタッフがおかしい』など批判が続出しました」(芸能ライター)
「動物虐待」疑惑を指摘されたテレビ番組は、ほかにもある。19年2月27日に放送された『志村けんのだいじょうぶだぁ 春一番爆笑スペシャル』(フジテレビ系)もその一つ。ペット禁止のマンションで、小型犬の持ち込みを画策するというコントが疑問視された。
「志村が自身のズボンの中に犬を入れ、股間のチャックから犬の顔を出すという場面がありました。動物を“小道具”として扱ったことに、ネット上からは『他局で動物を扱う番組に出演している人がするコントじゃない』『下ネタに頼る設定も不快だし、それ以上に動物がかわいそう』『生き物を道具として扱うことが間違っている』と非難の声が寄せられました」(同)
また、13年10月20日まで放送されていた、『ほこ×たて』(フジテレビ系)は動物虐待疑惑を認め、正式に謝罪している。
12年10月21日放送の、「ラジコンカー VS サル」という対決の中で、「どんな物でも捕まえる猿軍団」がラジコンカーを追いかける姿が放送された。しかし、翌年の13年10月23日に「VSラジコンカー」シリーズに出演していた模型メーカー勤務の男性が、勤務先のホームページに別の捏造問題と合わせて告発文を掲載。ラジコンカーとサルの首を釣り糸でつなぎラジコンカーを引っ張ることで、あたかもサルが追い掛けているように見せる細工があったという。これを受け、フジテレビは「動物に大変配慮の欠けた行為に深く反省しています」と謝罪。
「フジテレビは捏造と動物虐待の事実を認めましたが、ネットユーザーからは『告発がなければ、動物虐待の事実を伏せていたんでしょ?』『首に釣り糸を巻き付けるって、どう考えたって虐待』『死んでしまう可能性もあり得たわけだし、悪質すぎる』と大ひんしゅくを買うことに。結局、告発から10日後、番組の打ち切りが決定しました」(同)
動物を“道具”として扱う番組に、批判が集まることは当然のことだろう。
(立花はるか)