“田口淳之介&小嶺麗奈逮捕”報道から見える、ジャニーズ御用雑誌「女性自身」の恐ろしさ
下世話、醜聞、スキャンダル――。長く女性の“欲望”に応えてきた女性週刊誌を、伝説のスキャンダル雑誌「噂の真相」の元デスク神林広恵が、ぶった斬る!
安倍晋三首相が来日中のトランプ大統領に大接待を繰り広げているが、一方でトランプ大統領は7月の参院選後、農作物などの関税引き下げを示唆する「日本との貿易交渉で非常に大きな進展があった。農業と牛肉でとくに大きなね」とのコメントをTwitterに投稿。やはり属国――。
第460回(5/23〜5/28発売号より)
1位「田口淳之介容疑者 『すべてを捨てても彼女と!』5歳年上内縁妻『籠絡の12年』」(「女性自身」6月11日号)
2位「中居正広 『知らされなかった』“断捨離”で調停トラブル」(「女性セブン」6月6日号)
3位「岡田将生 『ディナー中座』して会いに行った“あの人”」(「女性セブン」6月6日号)
元KAT-TUNの田口淳之介と女優の小嶺麗奈が大麻所持容疑で逮捕されたが、これを報じるマスコミは田口ではなく “5歳年上の小嶺が主犯”といったトーンで、まるで田口を擁護するような報道を繰り広げている。辞めたジャニーズにも忖度か、と思うほど露骨な小嶺バッシングだが、それは女性週刊誌も同様らしい。この一件を報じた「女性自身」でも、これでもかとばかりに、小嶺をこき下ろした。
いわく“小嶺は夜遊び好き”“大麻パーティが行われていたサパークラブに頻繁に出入り”“麻取は10年以上前から小嶺をマーク”“黒い交際も噂”“パチンコ好き” ――。
今回の逮捕とはほとんど関係のない小嶺の“悪口”だが、一方、田口はというと“ジャニーズ事務所のなかでも優等生”“何かの間違いでは”、挙句は“小嶺イズムに影響を受けた”だって。
すごいな。まあ、「自身」は今や女性週刊誌ナンバーワンのジャニーズ御用達雑誌といった感じになってしまっているから、それも当然で、さらに言えば田口のKAT-TUN脱退と、ジャニーズ事務所退所にも大きな役割を担った雑誌でもある。
ジャニーズ時代の2007年に熱愛が発覚した2人だが、これを快く思っていなかったジャニーズ事務所は小嶺と別れるよう何度も説得していたと言われていた。そんななか、飛び出したのが15年4月の「自身」による田口と小嶺の“花見熱愛報道だった。
「自身」記事には、花見は2人だけでなく小嶺の母親も同伴していて、しかも2人はすでに同棲。さらにさらに、小嶺ママも一緒に同居していると紹介されていた。タイトルも “マスオさん同棲”。
この報道が事務所側の怒りを呼んだと言われるが、一方、当時指摘されたのが、この「自身」報道はジャニーズ側の仕掛けた“田口制裁”記事だったのではないかということ。つまり、別れない2人に業を煮やした事務所が、別れさせるために仕掛けたのではないかというものだった。
しかし田口はその後、小嶺と別れることはなく、逆にKAT-TUNを脱退し、事務所を辞めてしまったという次第。つまりジャニーズサイドからしたら、今でも小嶺は田口を奪った“にっくき相手”ということなのかも。げに恐ろしきは“ジャニーズ事務所と御用媒体”ということを改めて実感した事件だった。