サイゾーウーマンコラム大手塾で円形脱毛症になった娘 コラム “中学受験”に見る親と子の姿 中学受験の塾選びで失敗……「難関校請負」の大手塾で、なぜ娘は円形脱毛症になったのか? 2019/05/12 16:00 鳥居りんこ コラム中学受験 あの塾は「競争を好まない子」に向いていなかった そして、新6年生になった段階で転塾を決めたそうだ。 「前に行っていた塾は、確かに素晴らしいカリキュラムでしたし、考えられた問題を出してくれるので、『さすがだな』って思うことも、たくさんありました。でも、いかんせん、エリカの性格には合わなかったんです。あの塾は“負けず嫌い”のお子さんが伸びる塾なんですね。エリカのように、おっとりとしていて、人との競争を好まない子には向いてなかったなぁって思っています。それで、マイペースなエリカに合う、ガツガツ勉強をやらせないという大手塾に転塾しました」 5年生の段階で全ての単元を終えていたエリカちゃんにとっては、授業でも聞き覚えのあることも多かったようで、少しずつ自信を取り戻していく。 その塾の先生の「エリカ、完璧は必要ないぞ。これで十分、合格圏内!」という言葉にも励まされ、徐々に、元のような笑顔を見せてくれるようになったという。 そして、この春、エリカちゃんは無事に第一志望校に合格した。この塾が掲げている「自分のトップ校へ行こう!」というスローガンを体現した形だ。敦子さんは、中学受験を終えた今、どんなことを思っているのだろうか。 「エリカは真面目だから大丈夫と思ってしまっていたんです。真面目だからこそ、きちんとやろうとして消化不良を起こしちゃったんですよね。うまく誘導したり、ストップをかけたりすることこそが親の仕事なのに、あんな状態になるまで気が付かなかったなんて、親失格です。でも、回り道はしましたが、中学受験をすることで、エリカに合った環境をプレゼントできたと思っています」 (鳥居りんこ) 前のページ123 最終更新:2019/08/14 18:15 Yahoo 私立・国立 中学受験 学校案内 東海版 2019年入試用 「自分のトップ校」っていい言葉だな 関連記事 「日能研」ならぬ「父能研」の功罪! 東大父の家庭学習が、息子の中学受験をかき乱す!?共働き家庭に中学受験は無謀なのか? 管理職の母が、「辞職決意」の果てに気づいたこと中学受験における「小4の壁」とは……営業ウーマンの母が「悔しがらない息子」を変えた方法「中学受験はバカがやるもの」公立至上主義の夫と私立エスカレーターの妻、対立が招いた悲劇ジャガー横田さんの夫も罹患!? 最難関N中合格の母が襲われた「中学受験ロス」の実態 次の記事 元極妻が解説する「ヤクザの連休」 >