滝沢秀明社長、ジャニーズのLDH化を目指す「父権的な志向」
下世話、醜聞、スキャンダル――。長く女性の“欲望”に応えてきた女性週刊誌を、伝説のスキャンダル雑誌「噂の真相」の元デスク神林広恵が、ぶった斬る!
事件から21年、そして死刑確定から10年。和歌山ヒ素カレー事件から、これだけの年数がたった。最近になって林真須美死刑囚の長男がマスコミの取材に応じているが、今週の「女性自身」の連載ルポ「シリーズ人間」でも長男が登場している。加害者家族、死刑制度、事件の真相、冤罪――。さまざまなことを考えさせられるルポだ。
第456回(4/18〜4/23発売号より)
1位「滝沢秀明 “風紀を乱さないタレント育成” 掲げた目標と気になるあの先輩」(「週刊女性」5月7・14日合併号)
2位「連載ルポ 新われらの時代に 平成の日本女性はなぜこんなに貧しくなったのか」(「女性セブン」5月2日号)
3位「大竹しのぶ 現場撮!『還暦愛』お相手は22歳年下イケメン俳優」(「女性自身」5月7日号)
同「渡辺えり 『13才年下夫』と離婚で『27才年下俳優』と“復縁”新生活」(「女性セブン」5月2日号)
こ、怖い。先週にも「女性セブン」が取り上げた滝沢秀明の“現在”。芸能活動を引退し、ジャニーズアイランド社長に就任した滝沢は睡眠時間を削り、土下座営業までして、社長業に邁進、Jr.育成に勤しんでいるという内容だったが、今週の「週刊女性」にも滝沢の猛烈で地道な営業活動が紹介されている。しかし目を引いたのは滝沢の改革、というか会社やタレントに対する“支配”志向だ。
記事によると滝沢が目指すのはHIROが率いるLDH。その“一体感のある一族ぶり”をジャニーズにも導入したいというものらしい。一体感、一族って……。かつての石原軍団みたいなものか。しかも、ジャニーズの体制を盤石にするために必要なのは“ジャニーズ愛”と“風紀を乱さない”ということらしい。
なんだか変な宗教の標語のようになってきた。社長になって気負っているのはわかるけど、滝沢ってマジ、体育会系でもあったんだ。しかも恩人や組織に従順な滝沢は下にも絶対服従を強いる、って父権的な感じが満々で、怖い。
さらに恐ろしいことが。それは中居正広との関係だ。風紀や会社愛を重視する滝沢にとって、一度は会社に刃向かい、残留したとはいえ現在でも独立を匂わすような発言を度々する中居の存在は「事務所の風紀を乱しているように見える」らしい。でもって、立て続けに中居の冠番組が終了したのも、滝沢の意向だと勘ぐられている、との記載も。まじか。こ、怖い。
番組終了は滝沢の意向とは考えにくいが、確かに滝沢と中居は性格的にも水と油かも。面倒見がいいのは共通するけど、中居の方がその眼差しは優しく、一方の滝沢はとっても強権的。モーレツ社長・滝沢の存在が中居の独立を後押しするなんて事態もあるのか!? そんな勢いである。いや、これじゃあ、粛清か。