サイゾーウーマンコラム知られざる女子刑務所ライフ元女囚が教える覚醒剤の基礎知識 コラム 知られざる女子刑務所ライフ60 元女囚が教える覚醒剤の基礎知識――14歳からシャブ使用、大山倍達孫は脳が縮んでるかも? 2019/03/10 16:00 中野瑠美 知られざる女子刑務所ライフ 打つ・吸う以外にも…… 話がそれましたが、覚醒剤は水に溶けやすいので、溶かして注射するのが普通ですね。あとはガラスパイプに入れて下からライターの火で炙って煙を吸うこともあります。これが「炙り」です。 注射は効きがすごくて、体じゅうが敏感になります。だからセックスが気持ちよくなるんですね。炙りは効き方がマイルドで、体がほんわかして音楽とかが気持ちよく聞こえます。だからクラブなんかでやる人が多いんですね。それに、炙りなら注射痕もできませんから、芸能人とかでもOKなんです。ホンマはぜんぜん「OK」ちゃいますけどね。 もちろんお酒やジュースに覚醒剤をコッソリ入れて、レイプするヤカラもいます。ふざけてちょっと入れるくらいなら……というのは大間違い。長野の事件も、そもそもなんでシャブ持ってはるのか。って私が言うことではないですけどね。 あとは、エッチする時に直接アソコに塗るというのもあります。ローションに混ぜたりするんですが、粘膜から吸収されると気持ちいいんですよ。もちろん、どんな方法でも違法ですし、心身がボロボロになります。依存症になって、独特の口臭や体臭がして、脳が委縮するから頭もおかしなって、妄想がすごくなります。とにかくダメ、絶対! です。 ■子どもの頃から覚醒剤? 家族ネタは前回書いたので、スルーしようかと思ったのですが、極真空手の創始者・大山倍達さんのお孫さんが大麻所持で逮捕されましたね。職質で乾燥植物や吸引用のパイプなどが出てきて、尿も陽性だったとか。 このお孫さんは、なんと今年の1月に覚醒剤取締法違反の罪で執行猶予付きの懲役1年6月の有罪判決を受けたばかりでした。 ニュースによると、小さな頃からワルガキで、「シャブを初めて使ったのは14歳の時」と自分で法廷でカミングアウトしたそうです。お金はいくらでもあるから遊びまくっていて、高校も中退なんてもったいない。14歳だと普通はシンナーからなんですが(苦笑)、最初からシャブだと、かなり脳は縮んでいるでしょう。でも、21歳やから、更生の余地はまだあるのとちゃいますかね。 シャブでは私もずっと親に迷惑をかけてきたので、他人事とは思えないです。 中野瑠美(なかの・るみ) 1972年大阪・堺市生まれ。特技は料理。趣味はジェットスキーとゴルフ。『ダウンタウンなう』(フジテレビ系)や『新・情報7daysニュースキャスター』(TBS系)などへの出演でも注目を集める。経営するラウンジ「祭(まつり)」 ※この連載が本になりました! 『女子刑務所ライフ!』(イースト・プレス)発売中です。 前のページ12 最終更新:2019/03/10 16:00 Amazon 女子刑務所ライフ! 14歳がどうやって覚醒剤を手に入れるのか? 関連記事 元女囚が考える有名人家族の薬物使用――戸川昌子さん長男は覚醒剤使用で懲役の前科も刑務所でインフルエンザが大流行したワケ――元女囚が考えるムショの環境羽賀研二「激ヤセ」のワケとは? 元女囚が考えるムショの食事問題ホリエモンがいた長野刑務所に「介護スタッフ」――元女囚が考えるムショの高齢化問題 覚せい剤が取り締まり強化で「品薄」!? 元女囚が読む、シャブ業界の年末事情 次の記事 【40回】ブラック企業と生理 >