サイゾーウーマンコラム知られざる女子刑務所ライフ元女囚が考える有名人家族の薬物使用 コラム 知られざる女子刑務所ライフ59 元女囚が考える有名人家族の薬物使用――戸川昌子さん長男は覚醒剤使用で懲役の前科も 2019/02/24 16:00 中野瑠美 知られざる女子刑務所ライフ 一回り年下の奥様がシャブ使用 もう一つは、毎日新聞の「次期社長」とまで言われていた方の奥様がパクられた事件もありました。これもごっついですよね。 兵庫県警がネットの密売ルートを追っている時に引っかかったのだそうです。ご主人は毎日新聞なのに、なぜか奥様は読売新聞の広告を作る会社にいて、読売新聞本社までガサ入れ(家宅捜索)をかけられたそうです。大迷惑ですね。 ご主人と暮らすマンションのお部屋から覚醒剤とカラのパケ(ビニール袋)が見つかったそうで、所持と使用で起訴されることになるようです。奥様は一回り年下だそうで、いろいろな面で「何があった?」という感じです。私なら、ダンナが大会社の次期社長といわれる人なら、シャブには手を出しませんけどね……いやどうかな(笑)。 前にも書いていますが、シャブに手を出そうと思った段階で、もう心は死んでると思います。普通の精神状態なら、どんなに疲れてても「疲れたわー。イッパツいっとくか」とは思いません。私もそうでした。失恋して生きるのがつらくて、悲しくて、「もうどうでもええわ」ってなってました。 「イッパツいきたい」と思う前に何とかせなアカンのですが、それができないんですよね。周囲は気づいてあげられなかったのでしょうか。想像なんですけど、お2人とも寂しかったんやと思います。戸川昌子さんはスーパーウーマンでお忙しかったでしょうし、重役さんはもっともっとお忙しいでしょうしね。 でも、起こってしまったことは仕方ありません。お2人が罪と向き合って、ご家族と幸せに暮らせる日を、陰ながら待ちたいと思います。薬物をやめるには、「守らなあかんものがある」と身にしみてわかるところからです。私はいつだって相談に乗れますよ。 中野瑠美(なかの・るみ) 1972年大阪・堺市生まれ。特技は料理。趣味はジェットスキーとゴルフ。『ダウンタウンなう』(フジテレビ系)や『新・情報7daysニュースキャスター』(TBS系)などへの出演でも注目を集める。経営するラウンジ「祭(まつり)」 ※この連載が本になりました! 『女子刑務所ライフ!』(イースト・プレス)発売中です。 前のページ12 最終更新:2019/02/24 16:00 Amazon 女子刑務所ライフ! 家族は犯罪者ではないのだけど 関連記事 刑務所でインフルエンザが大流行したワケ――元女囚が考えるムショの環境羽賀研二「激ヤセ」のワケとは? 元女囚が考えるムショの食事問題ホリエモンがいた長野刑務所に「介護スタッフ」――元女囚が考えるムショの高齢化問題 覚せい剤が取り締まり強化で「品薄」!? 元女囚が読む、シャブ業界の年末事情ゴーン前会長は独居で「洗濯ばさみの組み立て」?——元女囚が考えるエリート外国人の収監 次の記事 最難関N中合格も母が憂うワケ >