サイゾーウーマンコラム仁科友里「女のための有名人深読み週報」バービーは女芸人界のニューヒロインか コラム 仁科友里の「女のための有名人深読み週報」 「オンナ芸人のブスいじり」が消えつつある今、バービーがニューヒロインになりそうな理由 2019/02/21 21:00 仁科友里 View this post on Instagram みんな、夏うち上げてる!? バビたんはドッカーンだよ? いつものレオタードが、ゆかた風? #花火#ゆかた #スリルな夜 #日本の風物詩 #barbie の #打ち上げ花火 #abematv #スリルな夜 #毎週火曜23:00~生放送 バービーさん(@fallin.love.barbie)がシェアした投稿 – 2017年 7月月25日午後5時23分PDT 羨望、嫉妬、嫌悪、共感、慈愛――私たちの心のどこかを刺激する人気芸能人たち。ライター・仁科友里が、そんな有名人の発言にくすぐられる“女心の深層”を暴きます <今回の有名人> 「オンナ芸人の人ってどこか自信がないのに、プライドはあるんですよ。もっと素直に愛されよう!」フォーリンラブ・バービー 『さんまのお笑い向上委員会』(フジテレビ系、2月16日) 現在放送中のドラマ『人生が楽しくなる幸せの法則』(日本テレビ系)は、もともとのタイトルが『ちょうどいいブスのススメ』だった。相席スタート・山崎ケイの同名エッセイをドラマ化したものだが、SNSで「ちょうどいいブスとは何事か」と炎上。山崎の言う「ちょうどいいブス」の定義が「酔ったらいける」であったことから、「そこまでオトコにへりくだる必要があるのか」「オンナはオトコにジャッジされるべき存在ではない」といった怒りが噴出した。このままでは視聴率にいい影響がないと判断したのだろう。日本テレビは、ドラマのタイトルを変更すると発表した。 オンナ芸人にとって、ブスはある意味一番簡単に笑いを稼ぐネタだったが、こういった炎上を恐れてだろう。バラエティー番組で、はっきりしたブスいじりを見ることはほとんどなくなった。ジェンダーとして考えれば適切な方向だが、こうなると現場にいるオンナ芸人は、ブスやモテない以外の新しいキャラを早急に見つけないといけない。今、そこから頭ひとつ出ているのが、フォーリンラブ・バービーではないだろうか。 今から4年ほど前『金曜 ロンドンハーツ』(テレビ朝日系)で、「ホントはイイ女GP(グランプリ)」という企画が行われたことがあった。司会のロンドンブーツ1号2号・田村淳が、独身のオンナ芸人やグラビアアイドルの家を訪れ、料理や掃除、整理整頓が行き届いているかをチェックし、もてなしの心地よさを競うといった内容だった。バービーはこの企画に参加し、淳から高評価を受けていたが、その一方で「結婚願望がない」「結婚していないイコールかわいそうという扱いに納得がいかない」「自分をブスだと思っていない」といった具合に、「オンナ芸人はブスで結婚できない」という既存のフォーマットに異を唱えている。 2013年に『ナインティナインのオールナイトニッポン』(ニッポン放送)に出演したオアシズ・大久保佳代子によると、オンナ芸人の中で一番性欲が強いのはバービーだそうで、純粋なマッサージに行くときも“何か”を期待して、性欲が強そうなマッサージ師を探すそうだ。マレーシアに旅行に行った際は、インド人のタクシーの運転手に口説かれて、深い仲になったらしい。もちろん大久保は芸人なので、話を盛っている可能性はあるだろう。しかし、外国人男性もOKというキャラは、これまでなかなかいなかっただけに、ビジネスチャンスと見ていいのではないか。 次のページ バービーの行動は視聴者からのクレームがつきにくい 12次のページ 関連記事 英国王室・メーガン妃、悲痛な“父親への手紙”に考える、「娘の足を引っ張る親」の胸中デヴィ夫人は、なぜ性犯罪を軽くとらえるのか? 貧困から脱却した彼女の「性」の価値観嵐、活動休止発表までの時系列から紐解く……伊藤綾子の「ミセス二宮」計画の巧妙な策小室圭氏は、皇室の“暗黙の了解”を理解していない……金銭トラブル「解決済み」の文書に思うこと立川志らく、友井雄亮の純烈脱退へのコメントに見る“時代遅れ”の価値観と自意識