美容・健康
インタビュー
バファリン、イブ、ロキソニン……市販の解熱鎮痛剤、間違った「自己流の服用法」を医師が斬る!
2019/01/26 19:00
また、ちょうど現在流行しているインフルエンザ。発熱やのどの痛み、関節痛など、解熱鎮痛剤で抑えられそうな症状がいくつかあるが、実は、服用には注意が必要だと言う。
「大人の場合は、医療機関でもカロナールなどの解熱鎮痛剤が処方されるため、使用しても問題ないと考えます。ただし、特に小児に多いのですが、インフルエンザの重篤な合併症として『インフルエンザ脳症』という疾患があります。意識障害などを引き起こし、致死率も約30%と言われる非常に怖い合併症なのですが、ロキソニンに代表される『NSAIDs(非ステロイド系解熱鎮痛剤)』によって、インフルエンザ脳症の発生が誘発される可能性が、さまざまな報告より示唆されています。小児のインフルエンザで解熱鎮痛剤を服用するは禁忌となっているのです」
なお、ノロウイルスなど、ウイルス性胃腸炎による発熱・腹痛時に解熱鎮痛剤を使用することは「大きな問題はないと考えられます」という星野先生。しかし、「解熱鎮痛剤自体に『胃腸症状(胃痛や下痢など)』の副作用もあるため、場合によっては消化器症状が増悪する懸念があります」という。
いずれにせよ、インフルエンザやウイルス性胃腸炎が疑われる際は、「個人的な判断で市販薬を調整するよりも、迅速に医療機関を受診するようお勧めします」。