サイゾーウーマンコラム中学受験生の息子に暴言…… コラム “中学受験”に見る親と子の姿 「恥ずかしくないの?」中学受験で“子どもに言ってはいけない言葉”を浴びせた母の猛省 2018/12/09 19:00 コラム“中学受験”に見る親と子の姿 最上位クラスの息子に「どこにも受からないね」 今回は、親が暴言を吐いてしまったケースとその後を見てみよう。ある日、筆者に、小学6年生の洋貴君の母、幸子さんから電話が入ったことがある。 「私、今、洋貴にひどいことを言っちゃって……。『もう、こんなんじゃ、(最上位校には)どこにも受からないね。友達より成績悪くて、恥ずかしいと思わないの?』って……」 洋貴君は、塾の最上位クラスをキープしているほど優秀だったのだが、そこは6年ともなると非情なる世界で、競争も激化。次回のクラス編成では最上位クラスにいられるかも微妙な立ち位置になっていたそうだ。幸子さんは筆者に動揺を隠さず、こう言った。 「私、洋貴が言い返さないことをいいことに、いつも言いたい放題なんです。同じクラスの子たちに、ウチだけが負けるわけにはいかないって思い込んでしまって……。それで、焦って、またあんなことを言ってしまいました」 志望校特訓から帰宅した洋貴君は、母の暴言を聞いた後、泣きながら「みんな、すごすぎて。自分は全然、できない。こんなにやっているのに、これ以上、どう頑張ればいいのか教えてほしい」と訴えたという。 幸子さんから見ると、洋貴君は塾には楽しそうに通っているし、比較的、ヘラヘラしているように映っていたので、まさか、そんなに追い詰められているとは夢にも思わなかったそうだ。慌てた幸子さんが必死に洋貴君に謝り、まだ挽回できる時間は十分にあることなどを告げたそうだが、洋貴君は一言も返さず、部屋に籠りきりになったという。 次のページ 「追い詰めたのは私です」と猛省の後…… 前のページ123次のページ Amazon 首都圏版 中学受験案内 2019年度用 関連記事 「テストの点改ざん」「親のお金を盗む」中学受験どころではなくなった、元優等生女子の復活劇小6初夏、初潮の訪れとともに娘が激変! 母をうろたえさせる「中学受験と女子の反抗期」「母親の学歴は子の学力に影響する」説は本当? 「勉強嫌いで短大卒」の母を持つ中学受験生は今ジャガー横田さん息子も“特攻受験”――30以上の偏差値アップを狙った、中学受験親子の天国と地獄「中学受験は害悪」という公立小の先生も? 「行事と塾の両立」「担任の無理解」めぐる親の葛藤