サイゾーウーマンコラム仁科友里「女のための有名人深読み週報」尼神・誠子、芸人としてのヘタさ コラム 仁科友里の「女のための有名人深読み週報」 尼神インター・誠子、「結婚よりお笑い」「オンナとして不幸」発言に見る“芸人としての力量” 2018/12/06 21:00 女のための有名人深読み週報 誠子が悩むのは、未来が明るいと信じているから? それでは、なぜ誠子は起きてもいないことで悩むのだろうか。オンナ芸人も結婚して出産する人が増えている中、名前の知れたオンナ芸人が「結婚するから芸人を辞めます」と選択することは、ほぼないだろう。男性の立場から考えてみても、売れているオンナ芸人はそれだけ収入も高いわけだから、自分が左うちわで暮らせるというメリットがある。オンナ芸人が仕事を辞めない方が、男性側も助かるわけだ。 実際に起きてもいない、また身近な事例で考えてみてもほとんどないケースで誠子が悩むのは、未来が明るいと信じているからではないだろうか。 生死に関わること、また金銭問題などの苦労から悩みが生まれることもあるが、誠子の悩みはその手の深刻さはない。結婚するからお笑いを辞めろと迫られることは、大前提として売れ続けていることが条件で(仕事が月に1~2度しかなければ、辞めるという話にはならないだろう)、かつ恋愛では相手に強く求められていると見ることもできるから、甘美な響きがないこともない。つまり、自分の仕事は好調で結婚したいと思える相手に出会えると信じているからこそ、この悩みが生まれるわけだ。 かつて、オンナ芸人は、自分のブスさを自虐してネタにしていたが、今は「ブスなのにいい女気取り」を笑う方向にシフトしつつある。しかし、このキャラは“ブス”と“いい女”を天秤にかけた時、ちょうど釣り合っている状態を保たないと、芸人として成立しないだけでなく、人から「本当に自分のこと、いい女だと思っている」と思われ、叩かれる可能性も秘めている。同番組で、さんまは「お笑いはほかの人より下と思われることで、笑ってもらえる」と話していたが、誠子が「本当にいい女」になってしまうと、笑えないのだ。 ネタを見せる番組が少ない今、芸人の人気は好感度に支えられている。匙加減を間違うと、一気にバッシングの対象になる、なんてことがないとは限らない。今の芸人に一番大事なんは、誤解を招かないという意味の守備力なのかもしれない。 仁科友里(にしな・ゆり) 1974年生まれ、フリーライター。2006年、自身のOL体験を元にしたエッセイ『もさ子の女たるもの』(宙出版)でデビュー。現在は、芸能人にまつわるコラムを週刊誌などで執筆中。気になるタレントは小島慶子。著書に『間違いだらけの婚活にサヨナラ!』(主婦と生活社)『確実にモテる 世界一シンプルなホメる技術』(アスペクト)。 ブログ「もさ子の女たるもの」 関連記事 隅田美保、なぜ婚活がうまくいかない? ブログに綴られた“説明”に感じる面倒くささ 「ゆりやんの下ネタは不快」「横澤夏子は女をバカにしてる」実は苦手な若手女芸人ランキング ハリセンボン・近藤春菜、「春菜会は全おごり」報道に見る“オンナ友達内の上下関係” 前のページ12 最終更新:2018/12/07 12:54 Amazon 春夏秋冬 いいヨメ 毎日ごはん (ヨシモトブックス) 誠子は遠くない未来に何かをやらかすとにらんでます 関連記事 及川光博と離婚……檀れい、過去の「別居疑惑」記事に見る“ワケあり母”との関係性オードリー・若林正恭、『黄昏流星群』トークに感じた「ピュアな恋」への盲目的な憧れ浜口京子、世間が求める完璧な“メダリスト像”のウラに……娘を縛りつける父と母の陰オリラジ・中田敦彦の「いい夫」エピソードに見る、「仏作って魂いれず」の妙な夫婦関係藤田ニコル、ギャルタレントからオトナに転身成功も……「真面目で親孝行」な一面に募る不安 次の記事 ジェイデン、MVで悟空を連呼 >