[おちぶれ続けるアラフォー風俗嬢と男たち]

「変態性はセックスの彩り」AV男優・黒田悠斗に聞いた、性癖の見つけ方と楽しみ方

2018/11/10 21:00

 元風俗嬢で現在はプライベートセックスレッスンを行う曼荼羅が、会いたい人に話を聞く不定期対談コーナー「曼荼羅の部屋」。今回はwebサイト「リビドーリブ」で、さまざまな性癖を持つ「変態さん」を紹介する「変態のすゝめ」を連載しているAV男優・黒田悠斗さんに会ってきました。連載を通じて、自分の性癖を抑圧せず楽しむよう綴る黒田さんに、性癖の見つけ方や、性癖の楽しみ方について質問。性癖やフェチ、あなたはありますか?

性癖を見つけるには人との関わりが大事と話す黒田さん

ゲスト:黒田悠斗さん
長崎県出身。大学時代に黎明期のインターネットで変態の世界に触れ、以降、フィールドワークとして変態と積極的に交流を持つ生活を続けている。「変態というか変な人に興味がある」という。

勃起とか濡れるとかなくても「性癖」

黒田 変態性というのは日々のセックスに彩りを与えてくれるものだと思ってるんです。セックスにちょっとかわった切り口を持ち込むと、プラスαで興奮する。スパイス、トッピングみたいなものだと思います。でも、僕の性癖はカテゴライズしづらいんですよ。

曼荼羅 耳鼻科で耳の治療をされるのが、黒田さんは好きなんですよね? それは性癖ですか?

黒田 一昨日行きましたね。耳の奥をノズルで吸い取ってもらって、めっちゃ気持ちよかったです! 音聞こえるじゃないですか! ズズズズズみたいな。あれがものすごく良かったですね。あとは歯のインプラントもいい。あれも、ゴリゴリゴリゴリって、歯の奥の骨をボルトで止めるんです。削るんじゃなくてボルトを骨にねじ込んでいくんですよ。あの音がすごいんです。


曼荼羅 痛くないんですか?

黒田 痛いですよ! めちゃくちゃ痛いですよ。これで勃起はしないんですけど、なんかゾクゾクする。1つの性癖ですよね。勃起とか濡れるとかじゃなくても。

曼荼羅 なるほど~。私は性癖というものがなくて、ピンとこないんですよね。この仕事で開発されたのは首とか耳。この辺は昔からくすぐったくてしょうがなかったんですけど、常連のお客さんに上手な人がいて、開発されました。それって性癖ですかね?

黒田 ああ、もうそれは性癖の目覚め! お互い目隠しをして、それをやってほしいですね。1人だけ目隠しするのは結構普通だけど、お互いに目隠しで“無”の空間で、2人で舐め合うとか触り合うとか、いいと思いますよ。顔を見られてるっていう自我が、目隠しによってお互いなくなるじゃないですか。恥ずかしいとかもなくなって、快感だけに集中できるし、視覚がふさがることによって神経がすごい研ぎ澄まされる。宇宙空間にいるような感じになるんですよ。ハマるんじゃないかな。

曼荼羅 性癖とかアブノーマルというとSMのイメージがあるんですけど、緊縛の練習で縛られたときに全然興奮しなくて。SMが合わない人もいるんですか?


黒田 多分、性格的に主従関係の世界観に合わないんでしょうね。直接的な快感の方に合うのかもしれないですよ。だから、お尻に虫入れるとか、そういうなんかモゾモゾする動きで気持ちいい系かもしれないです。別に、頑張って虫入れろってわけじゃないですけど。

曼荼羅 ああ、そうやって自分の系統を見つけていけばいいんですね。自分がどの方向なのかっていうのを、まず見つけていかないと! そういえば外国の動画で、ちんこをバンバン踏みつけられてるのを見たんですが、あれって痛いのが気持ちいいんですかね?

黒田 そういう無抵抗でやられてる、自分の身分の低さを確認するのがいい、っていうのもあるんじゃないですかね。痛いのが気持ちいいっていうより、精神的なものだと思いますね。虫けらみたいな扱いされるのにゾクゾクしてる。だから、それで勃起するとかでもないだろうし、精神的なもの。女性でいうと「おあずけ」とか。

曼荼羅 精神的な快感と、体への快感の2つで性癖は大きく分かれるんですね。

HK/変態仮面