宇垣美里、田中みな実、山形純菜……女子アナウォッチャーが「闇キャラ」人気の理由を紐解く!
まず、丸山氏は、闇キャラ女子アナの始まりについて、次のように解説する。
「田中アナが、『結婚できない独身女性の悲哀』といった話を始めたのが最初だと思います。女子アナには、現在フリーの元日本テレビ・脊山麻里子アナ、宮崎宣子アナ、また元テレビ東京・亀井京子アナなどの“崖っぷちキャラ”の流れがあり、いわゆる自分のプライベートを披露する一環で、自分の“内面”までをも見せるようになったのが、田中アナの“闇キャラ”だったのではないでしょうか。女子アナはそもそもニュースを読むのが仕事なので、プライベートや自分の内面・本音を話すのは“してはいけないこと”なのですが(笑)、タレント化する流れの中で、そういったことが言える環境なったということでは」
田中アナはもともとTBSの女子アナで、当時はぶりっ子キャラとして知られていた。それが2014年にフリーに転向してから、闇キャラを前面に出すようになった。
「田中アナではなく、“TBSが”、ぶりっこキャラという売り方をしたかったのだと思いますよ。その反動で、フリーになった時に、『実はそんなことない』というのをアピールするため、闇キャラになったのではないでしょうか」
一方、宇垣アナの闇キャラを、丸山氏はどう分析するのか。
「宇垣アナは、可愛らしい顔に反して、性格はサバサバしている。田中アナの“闇”は、女性のプライベートから生まれるものだと思うのですが、宇垣アナの“闇”は、人間としての仕事や自身の立ち位置に関する正直な本音や愚痴という印象ですね。なので、田中アナに共感するのは、彼女同様、結婚したいけどできないという30代以上の独身女性、一方で宇垣は男女問わず支持されているのでは。宇垣アナのこうした芯の強さを見ていると、“潰れない”女子アナだなと思いますね」
同じ闇キャラでも、田中アナと宇垣アナはまったくタイプが別のようだが、では、山形純菜アナはどうだろう。彼女は17年入社の新人なだけに、丸山氏いわく「若い人がかかる五月病のようなものでは? 思い描いていた華やかな女子アナの世界とのギャップを感じてしまったのかもしれませんね。以前は、1~2年目から活躍する新人もいたのですが、最近ではそういったこともほとんどなくなりましたし、『先輩アナに比べて私は……』と悩んでいる可能性も。ただ単純に、バラエティ番組だから目立つことを言わなければと意気込んだだけとも考えられます。彼女はキリッとした美形なので、恐らく今後は報道畑で活躍する女子アナになると思いますよ」