抱っこ紐姿のダニエル・クレイグを「去勢されたボンド」とディスった司会者、顔にパイを投げつけられる
ツアーのプロモーションのために同番組にゲスト出演したハリーは、パイ投げのパイにどうやったらたくさんのクリームを盛ることができるかを実践指導。司会者のピアーズとスサンナもクリームを盛り付けるが、なかなかうまくいかない。と、次の瞬間、ハリーがクリームをこんもり盛ったパイを手に、「パプースを使っている世の男性たち、ダニエル・グレイクたちへのリベンジだ!」と叫びながら、ピアーズの顔にベチャッと投げつけたのだ。
クリームだらけの顔になり呆然とするピアーズに、スタジオは静まり返った。驚いた顔のスサンナは「ちょっと、大丈夫?」と言い、動きだしたピアーズを見てクスクス笑いだす。今度は、そのスサンナの顔にピアーズが自分のクリームパイを投げつけ、再びスタジオはシーン。ハリーにとってこれは予想外の展開だったようで、「うっ、気の毒に」と言うが、吹っ切れたスサンナは笑いながら自分のクリームパイをピアーズの頭になすりつけ、ピアーズも大笑い。ピアーズは、ハリーの顔と頭にもクリームパイのかけらをなすりつけ、スタジオは混沌とした。
スサンナにとってはとんだ災難だったが、クリームだらけのピアーズのぶさまな姿を見て、批判していたアンチたちはスカッとし、騒動は収束へと向かい始めたのである。
ピアーズはおそらく「男なら抱っこ紐なんか使わず、DJキャレドのように、子どもを片手で抱っこしろよ!」と言いたかったのだろう。あるいは、若い父親ならともかく、自分と同世代の、クールなボンド役を演じているダニエルが抱っこ紐を使っていたことを嘆かわしいと感じたのかもしれない。
なにはともあれ、この炎上のおかげで、ネット上では「パプースを使って育児するイクメンはかっこいい!」という風潮が強まり、結果的には幸い転じて福となすといった、良い流れとなっているようである。