【連載】モンペと呼ばないで! ~怒れるママたちの叫び~

運動会はトラブルの温床!? 幼稚園での厳しすぎる練習に抗議……私ってモンペですか?

2018/10/10 18:23

保育園、幼稚園、小学校、おけいこ事の教室などでは、日々子どもの保護者と施設側の間でトラブルが発生している。ほんの些細なことでも、自分のこと以上に気になってしまうのが親心というものなのか。わが子のことを思ってとクレームを入れるママもいれば、モンペと呼ばれることを恐れて我慢するママも。そんなトラブル事例とママの葛藤をつづる。

  シルバーウィークと呼ばれる9月の3連休を始めとした大型連休。子どもを持つ親にとっては、園の行事の中で最も大掛かりなイベント“運動会”のシーズンといえる。運動会当日のみならず、準備期間も含め、親側の協力が必須ともいえる一大行事。今回は、運動会にまつわる運営側や、保護者たちの苦悩の声をレポートする。

 都内にある私立幼稚園に5歳になる娘を通わせている和江さん(仮名)は、こう語る。

「うちの園は、運営母体がスポーツクラブなどを経営している園。見学した時に、運動に力を入れているところや、室内プールがあるのが気に入って、入園させました。幼少期に基礎体力のもとになる部分を鍛えれば、運動が得意になると思ったんです。ところが、娘は年中になる頃から、だんだんと『行きたくない』と登園拒否するようになりました」


 この園では、年長クラスになると、運動会で組体操を行う。その準備として年中クラスから基礎体力をつけるためのマット運動や逆上がりなどの練習を始めるというが、和江さんの娘はそこまで運動音痴ではなかったものの、3点倒立の際に、体を支えるだけの腕の筋力がなく、何度も崩れ、最後は泣いてしまったそうだ。運動の先生が、「泣くんじゃない。周りに迷惑になるだろう」と叱っている様子を、たまたま早迎えで来ていたママが見かけたらしく、和江さんは園側に抗議をしたという。

「『子どもが泣いているのに、無理やりやらせるのは虐待ではないか』とクレームを入れたのですが、来年の組体操のために、3点倒立やブリッジなど布団の上で練習するように園側から言われただけでした」

 幼稚園の運動会は、これから入園を希望している未就学児の保護者たちにとっての“見学会”という側面も兼ねている。なかには、園の特性をアピールするために、組体操やダンスなど、何カ月も練習を重ねて大々的に披露する園も。そのため、子ども側の負担が大きくなってしまうケースもあるようだ。

「幼稚園を探しているママにとって、口コミの力はすごいんです。私も、運動会シーズンの時は何園か見学をしましたが、今、通わせている園の組体操がすごいというウワサは、もともとママ友からの情報でした。それを園も知っているので、質を落としたくないのでしょうね」

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