サイゾーウーマンコラム仁科友里「女のための有名人深読み週報」中村仁美の“鬼嫁キャラ”が失敗なワケ コラム 仁科友里の「女のための有名人深読み週報」 中村仁美アナ、さまぁ~ず大竹と仕掛ける“鬼嫁キャラ”がまったく成功しそうにない理由 2018/03/08 21:00 女のためのテレビ深読み週報女のための有名人深読み週報 フジテレビ公式ホームページより 羨望、嫉妬、嫌悪、共感、慈愛――私たちの心のどこかを刺激する人気芸能人たち。ライター・仁科友里が、そんな有名人の発言にくすぐられる“女心の深層”を暴きます。 <今回の有名人> 「面倒くさ~い」中村仁美 『ホンマでっか!?』(フジテレビ系、2月28日) 元フジテレビアナウンサー・中村仁美がフリーとなり、本格的にバラエティ進出を始めた。バラエティに出演するには、キャラという“お土産”がいる。夫である、さまぁ~ず・大竹一樹は、多数の番組で、「中村に『夕飯は餃子がいい』とリクエストすると、『家はレストランじゃないんだから』といわれる」など、“自分の願いを聞き入れてくれない”といった嫁エピソードを披露している。そのことから、中村はお土産として、とりあえず“鬼嫁”キャラを受け入れ、“自分は鬼嫁ではない”“大竹のこだわりが強すぎるだけだ”と、それを弁明する形を取ることにしたらしい。 しかし、中村の“鬼嫁”エピソードを聞いていると、どっちもどっちだなというのが私の感想である。 2月28日放送の『ホンマでっか!?』(フジテレビ系)に出演した中村は、トーストの焼き加減に対する大竹のこだわりを嘆く。中村は、“トーストに焦げはいらない”という考えで、子どもにもほぼ白いままの焼き加減のトーストを出しているが、“トーストは茶褐色になるまで焼きたい”大竹は、それを見て「かわいそう」と言うらしい。 中村は、“白いままでも焦げ色がつくまで焼いても、バターやジャムを塗ったら変わらない”と主張し続け(個人的には、味は変わると思う)、白いままのトースト状態ではバターが溶けないという意見には、「溶けないままの方が、バターそのものの味を感じられる」と譲らない。また、白いままのトーストを焼き直すことについては、「面倒くさ~い」と言っていた。確かに手間がかかるという意味では面倒くさいが、自分の主張の方が正しいとしつこく繰り返す中村も、負けず劣らず面倒くさいというのが、私の印象である。食の好みに“正しい”はないのだから、白黒つけずに、大竹には自分でパンを焼いてもらえばいいのではないだろうか。 中村といえば、入社直後、同期であった中野美奈子に「10年後の美奈子へ」と書いた手紙を忍ばせていたと、中野の自著『ミナモトノミナモト』(幻冬舎)に書かれていたことがある。「22歳の美奈子は今日も元気だよ。そして、大分滑舌が良くなってきたけど、まだまだかな。未来の美奈子はちゃんと濁音と鼻濁音の区別がついている!これからアナウンス人生が始まるわけだけど、今わたしの横にいる美奈子は、何も知らないで笑っています」と、中野のマウントを取った形で手紙を送っているのだ。こういう、一言言わないと気が済まないタイプの性格は、タレントとしては損なのではないだろうか。 次のページ 野村克也&サッチーに見る“鬼嫁”キャラの条件 12次のページ Amazon IPOは野村にきいてみよう。 関連記事 青木さやか、離婚理由は“経済格差”発言――男女をめぐる「昭和的刷り込み」の根強さ谷亮子、国民的スターから「嫌いな女」への転落に見る「女性アスリートとテレビ」の無情な関係高橋真麻、非リア充キャラが綻んだ瞬間――カネの話ににじみ出た“セレブなお育ち”酒井法子「負けず嫌い」発言のふてぶてしさ――ベッキーが見習うべき、不祥事タレントの在り方釈由美子、愛犬の死を通して「強くなる」宣言も……彼女を「弱い人間」と思わないワケ